【12月28日 AFP】アフリカ東部ソマリランドを「独立した主権国家」としてイスラエルが正式に承認したことを受け、欧州連合(EU)は27日、ソマリアの主権は尊重されるべきとの考えを示した。

EUのアヌアル・エル・アヌーニ外交担当報道官は、「ソマリア連邦共和国の統一、主権、領土保全を、その憲法やアフリカ連合(AU)、国連の憲章に基づいて尊重する重要性を再確認する」と述べた。

その上で、「これはアフリカの角地域全体の平和と安定にとって鍵となる」と強調。「EUはソマリランドとソマリア連邦政府の間で有意義な対話を促し、長年の対立を解決することを奨励する」とも付け加えた。

イスラエルの承認についてソマリア政府は、自国の主権に対する「意図的な攻撃」だと非難。エジプト、トルコ、6か国からなる湾岸協力会議およびサウジアラビアに拠点を置くイスラム協力機構もこの決定を非難した。(c)AFP