【12月28日 AFP】英国は27日、若者の防衛への関心を高める取り組みの一環として、軍事版の「ギャップイヤー」制度を開始すると発表した。ギャップイヤーは、高校や大学卒業後などに学業や就業を一時中断し、さまざまな活動を通じて経験を積む期間を指す。

2026年3月に開始される試験的制度では、25歳未満の約150人に、軍隊での経験と訓練を有給で提供する。「終了後の義務はない」としており、防衛当局による採用強化の試みの一環と位置づけられている。

政府は「関心の大きさに応じて」募集枠の拡大を予定しており「最終的に」は1000人以上を目指している。

リチャード・ナイトン国防参謀長は今月初め、ロシアを含む脅威の増大を受けて国の若者に「戦う準備をする」よう呼びかけていた。

イギリス国防省が11月に発表したデータによると、2022~23年に訓練を受けた新兵の数は2019~20年と比べて約38%減少しており、またパンデミック前の水準と比べ、訓練中に離脱する割合も増加している。

ジョン・ヒーリー国防相は「ギャップイヤー制度は、英国の若者たちに陸軍、海軍、空軍(RAF)で提供される素晴らしいスキルや訓練を体験する機会を与えるものだ」とし、「社会と軍隊を再び結びつけ、国防に対する社会全体のアプローチを推進するという決意の一環だ」と強調した。

政府は、オーストラリアに類似の制度があるとして、「学ぶべき刺激的なモデル」と表現している。

英国政府の声明では、参加する新兵に支払われる給与や資金調達方法については言及されていない。(c)AFP