燃料足りず稼働できないガザの病院、イスラエルが制限と院長非難
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【12月27日 AFP】軽油不足のため複数の業務を停止していたパレスチナ自治区ガザ地区の主要病院が、26日夜に燃料を受け取り、一部のサービスを再開した。しかし、その量では2日ほどしかもたないという。
2年以上に及ぶ紛争で深刻な被害を受けたガザ中部ヌセイラト地区のアルアウダ病院には約60人が入院し、毎日およそ1000人の外来患者を受け入れている。
26日早くに病院幹部はAFPに対し、「発電機に必要な燃料不足のため、ほとんどのサービスが一時的に停止している」と述べ、「稼働しているのは救急、産科、小児科といった必須部門のみだ」と続けた。病院は、これらの業務を維持するために小型発電機を借りてるという。
幹部は、燃料不足が長引けば「病院が基本的なサービスを提供する能力に直接的な脅威をもたらすだろう」と警告した。
アルアウダ病院では一日に1000~1200リットルの燃料を消費するが、取材時に利用可能となっているのは約800リットルのみとなっていた。
しかし同日夜にこの幹部は、世界保健機関(WHO)から2500リットルの燃料が届き、すぐ運営を再開したと明かした。
「この燃料は2日半しかもたないが、次の日曜日には追加の供給が約束されている」
アルアウダ病院の臨時院長を務めるモハメド・サルハ氏は、イスラエル当局がガザの病院への燃料供給を意図的に制限していると非難。「占領側は国際機関向けの燃料を許可する一方で、アルアウダのような地元の医療施設には制限をかけている」とAFPの取材に答えた。
10月10日に発効した停戦は脆弱(ぜいじゃく)な状態にあり、ガザは深刻な人道危機に見舞われている。
合意では一日600台の支援トラックの入域が規定されていたが、現在入域できるのは100~300台にとどまっている。国連(UN)や非政府組織(NGO)は、その多くが人道支援物資を運んでいると報告している。
ガザの医療は、戦争で最も大きな打撃を受けた分野の一つだ。イスラエル軍は、イスラム組織ハマスが病院内に司令部を置いていると主張し、ガザ各地の病院を繰り返し攻撃していた。
国境なき医師団(MSF)は現在、ガザにある2300床のうち約3分の1を管理しており、重度の栄養失調の子ども治療する安定化センター5か所はすべて国際NGOの支援を受けている。(c)AFP