金正恩氏、プーチン氏への新年メッセージで共闘を強調
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【12月27日 AFP】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記は27日、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領への新年のあいさつの中で、両国がウクライナ戦争においていかに「血と命と死」を共有したかを強調した。
朝鮮中央通信(KCNA)が公開したメッセージの中で金氏は、2025年は「同じ塹壕(ざんごう)で血と命と死を分かち合った」ことで強化された二国間同盟にとって「本当に意義深い年」だったと述べた。
韓国や欧米の情報機関によれば、約4年が経過するウクライナ侵攻で、北朝鮮は数千人規模の兵士をロシアに派遣している。
北朝鮮は今年4月、ロシアの軍事作戦支援のために部隊を派遣し、兵士が戦闘で死亡したと初めて認めていた。
今月には、8月にロシア・クルスク地方での地雷除去にも部隊が派遣されたと発表。12日に行われた部隊の帰還を記念する演説の中で金氏は、120日間の派遣期間で少なくとも兵士9人が亡くなったと金氏は述べている。
北朝鮮はロシアのために兵士を派遣するだけでなく、砲弾やミサイル、長距離ロケットシステムも提供している。その見返りとしてロシアは、資金援助、軍事技術、食料やエネルギー供給を行っていると分析筋は述べている。(c)AFP