K-ビューティーの恩恵に陰り…韓国ODM業界、上位3社に注文集中で格差拡大、中小企業は受注鈍化、淘汰進む構造へ
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【12月26日 KOREA WAVE】韓国の化粧品受託製造開発(ODM)業界で、コロナ禍後のK-ビューティーブームを追い風に成長を遂げた上位企業と、そうでない中小企業との間で格差が広がっている。これまで見られた「トリクルダウン効果(恩恵の波及)」が弱まり、大手3社に受注が集中する構図が固まりつつある。
韓国のODM大手コスマックス(COSMAX)、韓国コルマー(Kolmar Korea)、コスメッカコリア(Cosmecca Korea)の3社は、2025年も引き続き新規顧客の獲得が順調に推移している。コスマックスの2025年3Q(第3四半期)までの新規顧客数は計4493社に達し、前年の3778社、前々年の3213社を上回った。特にインディーブランド(新興ブランド)からの受注が目立つ。
コスメッカコリアも2023年に前年比12.6%、2024年に15.3%の顧客増加率を記録。2025年にはさらに20%以上の増加が見込まれるという。
一方で、中小規模のODM企業では新規受注の停滞や、既存顧客の離脱が相次いでおり、明暗が分かれている。ある業界関係者は「大手3社が新規案件を次々と獲得するなか、小規模事業者は競争から外されつつある」と話す。
ODM業界は近年、開発・製造基盤を持たない中小ブランドが次々と委託製造を依頼することで市場が拡大。韓国の食品医薬品安全処によると、化粧品の責任販売業者数は2019年の1万5707社から2024年には2万7932社へと倍増。同期間に製造業者数も約1.5倍の4439社に増加した。
ただ、市場参入のハードルが低いため、似たようなコンセプトのブランドが乱立。競争が激化し、倒産や事業撤退も増加している。責任販売業者の廃業件数は2020年の882件から2024年には8831件へと10倍以上に膨れ上がった。
大手3社は、韓国内外で生産ラインを増設しており、旺盛な受注に対応。一方で中小企業は設備や研究開発(R&D)体制で後れを取り、価格・納期競争でも苦戦している。
「K-ビューティー」への世界的関心の高まりが、もはや中小ODMには十分に波及していない――。“恩恵の終焉”との声も聞かれる。
業界では今後、受注の淘汰がさらに進むとの見方が支配的だ。業界関係者は「季節変動などで一時的に受注が落ち込むケースはあるが、全体としては成長が続くだろう」としつつ、「最終的にはキャパシティ(生産能力)や技術力、企業規模が勝敗を分ける」と話している。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News