韓国・小規模自営業者の「非銀行依存」が拡大…高金利・景気低迷で延滞率が過去最高に
発信地:韓国
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韓国・北朝鮮
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【12月26日 KOREA WAVE】韓国で自営業者の貸付延滞率が過去最高に達し、特に年商3000万ウォン未満の零細事業者層で深刻な金融脆弱性が浮き彫りとなっている。金利上昇と景気不振が続く中、非銀行系金融機関への依存度が高まったことが主因とみられる。
韓国国家データ庁が12月23日に発表した「2024年雇用行政統計に基づく個人事業者の債務状況」によると、2023年の個人事業者全体の延滞率は0.98%で、統計開始(2017年)以来の最高値を記録した。前年(0.65%)から0.33ポイントの上昇となった。
特に、年商3000万ウォン未満の小規模自営業者では、延滞率が2.03%に達し、前年(1.28%)から大幅に悪化した。年商規模が大きくなるにつれ延滞率は低くなる傾向にあり、年商10億ウォン超の事業者の延滞率は0.28%にとどまった。
小規模事業者ほど銀行ではなくカードローンなどの非銀行系金融機関への依存度が高い傾向がある。年商3000万ウォン未満の事業者の平均借入額(1億1584万ウォン)のうち、半分以上(50.7%)が非銀行系で、前年から1.1ポイント増加した。
非銀行系貸付の延滞率は全体で2.10%に達し、銀行系(0.19%)の10倍以上。特に年商3000万ウォン未満では、非銀行の延滞率が3.57%に急上昇。借入者ベースでの延滞率は4.99%に達した。
年齢別では、29歳以下の若年層が最も脆弱。この層の非銀行系借入比率は45%で、延滞率は前年の1.69%から2.38%に増加した。
(c)NEWSIS/KOREA WAVE/AFPBB News