外国人観光客、中国で「テクノロジー土産」の購入が人気に
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【1月14日 CNS】今年、中国が一方的なビザ免除や相互ビザ免除の拡大を進める中、外国人観光客の中国旅行は引き続き高い人気を集めている。各地の風土や食文化を楽しむだけでなく、折りたたみスマートフォン、ドローン、AI(人工知能)メガネ、ロボットペットといった中国製テクノロジー製品を「お土産」として購入する外国人観光客が増えている。
2024年12月17日、中国では240時間のトランジット・ビザ免除政策が正式に実施された。中国国家移民管理局の最新統計によると、同政策の実施から1年間で、全国の出入国管理拠点を通じて入国した外国人は延べ4060万人に達し、前年同期比で27.2%増加した。240時間トランジット・ビザ免除を利用した人数は、政策最適化前と比べて60.8%増となっている。「China Travel(中国旅行)」の盛り上がりは「China Shopping(中国ショッピング)」にも波及し、「中国には空のスーツケースを持って行くべきだ」という言葉がSNSで話題になっている。
こうした買い物ブームの中で、深セン市(Shenzhen)の華強北は有名な「立ち寄りスポット」となっている。華強北商業街は深センを代表する電子製品取引の集積地で、11万を超える店舗が軒を連ねる。スマートフォン関連アクセサリーや小型ファン、ワイヤレスイヤホンといった小物から、AI翻訳機、タブレット、ドローンまで、最新のテクノロジー製品が一通りそろう。外国人観光客はワンストップで買い物を楽しめるだけでなく、外貨両替や国際物流などのサービスも利用でき、購入品はその場で免税手続きが可能だ。
華強北では、中東、北米、欧州、東南アジアなどから訪れた外国人観光客が、リュックを背負いスーツケースを引きながら店を巡り、まとめ買いする光景が日常的に見られる。統計によると、2025年上半期の華強北商圏の1日平均来街者数は75万人に達し、前年同期比で50%以上増加した。このうち外国人は1日平均7000人を超えている。昨年12月には、華強北街道が外国人ボランティアチームを結成し、目立つ赤いベストを着用して、買い物客や商店向けに無料の案内サービスを提供している。
上海市では、徐匯浜江にある初のAI先端技術体験店も、外国人観光客を引き付けている。店内には、市場に登場したばかり、あるいはまだ広く知られていない最先端製品がそろい、その約9割は中国製だ。AI搭載のリアルな猫型ロボットや、睡眠時無呼吸を測定できる世界初のスマートリングなどが展示されている。北京市にある家電メーカーの小米科技(シャオミ、Xiaomi)の直営店「小米之家」でも、スチームアイロン、炊飯器、ドライヤーといった小型家電を試し、スーツケースに「お土産」として詰め込む外国人の姿が珍しくない。
データによると、今年1~11月に中国で出国時免税手続きを行った外国人旅行者数は前年同期比で285%増加し、免税対象商品の販売額と還付税額はいずれも98.8%増となった。中でも、スマートフォンを代表とする国産テクノロジー製品や、シルクや茶葉といった伝統的な中国製品は、販売額・還付額ともに大幅な伸びを示している。
業界関係者は、中国のテクノロジー製品に対する国際的な認知度と魅力が着実に高まっていると指摘する。中国はもはや単なる「世界の工場」ではなく、技術力を背景に、世界的な新型消費の拠点へと変貌しつつある。(c)CNS/JCM/AFPBB News