【12月26日 CGTN Japanese】ハリウッドのアニメ映画「ズートピア2」はこのところ中国市場で好調な興行を続けています。統計によると、この映画の世界興行収入の約半分は中国によるものだとのことです。米国の業界関係者は、「米国の映画配給会社にとって、『ズートピア2』は典型的な事例だ。中国で成功できれば、世界での命運を再構築できることを証明している。ハリウッドは中国市場を重視すべきだ」と述べました。

「ズートピア2」の世界興収は12月15日時点で11億ドルを超え、今年公開された最も興行収入の高いハリウッド映画となっています。

南カリフォルニア大学で中国政治・社会を研究しているスタンリー・ローゼン教授は、「『ズートピア2』の中国における興収が5億ドルを超えたことで驚いた点は、北米興収の約2倍、世界全体のほぼ半分を占めていることにある」と語りました。 

映画を製作したディズニーにとって、これらの数字は中国市場への長期的な投資がもたらした高いリターンを反映しています。中国の巨大かつ高度に都市化された市場と家族全員のテイストに適した国際的なコンテンツに対する大きな需要により、「ズートピア2」は数百万人の観客にこよなく愛されています。

インディーズ映画(独立映画)を手掛ける臧剣氏は、「『ズートピア2』の成功は、中国が依然として世界で最も重要で影響力のある映画市場の一つであることを示している。ある映画が中国で成功できれば、単なるヒット作から一世を風靡(ふうび)するインパクトのある作品になる可能性がある」との見方を示しました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News