【1月3日  People’s Daily】グローバルガバナンスのシステムが深刻な変化に直面し、ガバナンスの赤字(不足)が日増しに顕在化する現在、「どのようなグローバルガバナンスシステムを構築し、いかにグローバルガバナンスを改革・改善するか」という時代の課題に焦点を当て、習近平(Xi Jinping)主席は「上海協力機構(SCO)プラス」会議において「グローバルガバナンス・イニシアチブ」を厳粛に提唱した。グローバルガバナンスの強化と改善に向けて、中国の知恵と解決策でさらなる貢献を果たすとした。

グローバルガバナンス・イニシアチブは、主権平等の堅持、国際法による統治の遵守、多国間主義の実践、人間中心主義の提唱、行動重視の姿勢を尊重するものだ。これら五つの「核心理念」は、国連(UN)憲章の主旨と原則とに合致するもので、グローバルガバナンスの改革と改善が従うべき原則、方法、道筋を明らかにし、ガバナンスの赤字(不足)を解消し、より公正で合理的なグローバルガバナンスシステムを構築するための方向性を示し、力を結集するものだ。

主権平等は、グローバルガバナンスの最も重要な前提である。中国は一貫して、国家の大小、強弱、貧富を問わず、全ての国が平等に意思決定に参加し、ガバナンスの成果を共有する権利があると考えている。少数の国がグローバルガバナンスを独占する不平等な状況は、もはや続けるべきではなく、また続けることもできない。

グローバルガバナンス・イニシアチブは、発展途上国群の集団的台頭という国際政治の現実に基づいて提唱され、共同協議・共同建設・共同享受というグローバルガバナンス観を実践することで、各国の権利の平等、機会の平等、ルールの平等を推進し、グローバルガバナンスシステムが大多数の国の利益と要望を、より多く体現・反映できるように促すものだ。これにより国際関係の民主化をさらに推し進め、発展途上国の代表性と発言権を高め、グローバルガバナンスの包摂性を拡大する。

国際法の遵守は、グローバルガバナンスの根本的な保障である。国連憲章の目的と原則は、国際関係の基本規範として広く認められており、揺るぐことなく堅持されなければならない。現在、一部の国が「ダブルスタンダード(二重基準)」を大々的に推し進め、「我が家(自国)のルール」を他者に押しつけ、国際ルールと国際秩序に深刻な打撃を与えている。

グローバルガバナンス・イニシアチブは、国際法と国際ルールの平等で統一的な適用を確保し、国際法の権威と厳粛性を守ることを強調しており、ルールに基づく多国間のシステムに対する中国の断固とした支持を示している。国際社会が共に法の精神を守ってこそ、国際的な良法に拠る「より善きグローバルガバナンス」を促進する積極的な力が結集できるのだ。

多国間主義は、グローバルガバナンスの基本的な道筋である。現行の国際システムと国際秩序の核心理念は多国間主義だ。中国は、国連安全保障理事会の常任理事国として、常に歴史の正しい側に堅く立ち、真の多国間主義を堅持している。「上海協力機構」天津サミットの期間中、中国は関係諸国と共に共同声明を発表し、国連を中核とする国際システムの維持を呼びかけ、多国間主義を守るという確固たる声を発した。

グローバルガバナンス・イニシアチブは、協調と協力を強調し、共同協議・共同建設・共同享受を堅持し、様々な多国間のメカニズムがそれぞれの強みを活かして建設的な役割を果たすよう呼びかけている。これによって多国間主義の理念を、より一層人びとの心に根付かせ、グローバルガバナンスの協力の枠組みをさらに充実させていこうとしている。

人間中心は、グローバルガバナンスの価値観である。グローバルガバナンスの目的は、各国人民のより良い生活への憧れを現実のものとし、誰もが豊かさと安寧を享受できる世界を共に築くことにある。

グローバルガバナンス・イニシアチブは、グローバルガバナンスの改革・改善を通じて、共同発展の促進によって各国の国民に一層の獲得感をもたらし、人類社会が直面する共通の課題へのより良い対応によって各国の国民により大きな安全感をもたらし、異なる国や集団の共通利益の促進によって各国の国民に一層の幸福感をもたらすことに尽力する。これは、中国が人民を中心とした発展思想を堅持し、自国の利益をグローバルな利益の中に位置づけるという姿勢の、一つの生きた証左である。

行動志向は、グローバルガバナンスの重要な原則である。

グローバルガバナンスの活力は実践に由来し、鍵は行動にあり、根本は成果にかかっている。当面の喫緊の問題に立脚しつつ、今後の長期的な課題にも目を向け、グローバルガバナンス・イニシアチブは、実務的な協力で積極的に共通認識を醸成し、より多くの目に見える成果を生み出し、グローバルガバナンスが積極的な成果を上げ、各国の人びとに確かな恩恵をもたらすように進めていく。

次のステップとして、中国は関係諸国と共に積極的に行動を起こし、国際金融アーキテクチャ改革や人工知能ガバナンスなど、緊急性が高くガバナンスの赤字(不足)が大きい分野での実務協力を優先的に検討するとともに、コミュニケーションを強化し、国連が「未来のための協定」を履行することを支持し、実際の行動によってガバナンスの赤字(不足)を解消する明確な姿勢を示す。

グローバルガバナンスシステムの改革と改善は、長期にわたる困難なシステム・プロジェクトであり、一朝一夕に達成できるものではない。中国は関係諸国と協力を強化し、手を携えてグローバルガバナンスの改革と改善の道を探求し、共に平和、安全、繁栄、進歩という明るい未来を切り開いていく。(c)People’s Daily /AFPBB News