【12月22日 AFP】少女らへの性的人身取引の罪で起訴され、勾留中に自殺した富豪ジェフリー・エプスタイン元被告に関する資料の多くが黒塗りの状態で公開された問題で、米司法省の当局者は21日、ドナルド・トランプ米大統領を守るためのものではないと説明した。

事件の被害者たちは、19日に公開された故性犯罪者に対する訴訟の記録の多くのページが黒塗りされ、写真が検閲されたことに怒りをあらわにした。民主党側からは、エプスタイン元被告に関するすべてのファイルの公開を命じる法律にトランプ氏自身が違反しているとの批判の声が上がった。

こうした批判に、司法副長官のトッド・ブランシュ氏は、米NBCの「ミート・ザ・プレス」で、トランプ氏に関する情報を意図的に黒塗りにしていないと述べ、司法省による公開を擁護。政治的な配慮で資料が黒塗りにされたかどうかについての質問には「絶対に、完全にない」と答えた。

また、女性らと一緒に撮影されたグループ写真が非公開にされたとの指摘については、「これら女性たちに関する懸念」に基づいて行われたと説明した。グループ写真の少なくとも1枚には、トランプ氏の姿が確認されていた。

司法省は、写真を再度確認し、被害者が写っている証拠はないと判断した上で、「追加の黒塗り・修正」なしで写真を再公開した。

司法省も、黒塗りされた資料の公開について「潜在的被害者情報保護のため」と説明している。しかし、こうした公開は、トランプ支持者の右派基盤からの陰謀論を助長し、事件の解明を求める声をさらに高めることとなった。

民主党のジェイミー・ラスキン下院議員は「これはすべて、トランプ氏が自身や家族、友人に関する何かを公にしたくない理由で隠蔽していることに関係している」とCNNの「ステート・オブ・ザ・ユニオン」で批判した。

長い間公開を求めてきた共和党のトーマス・マッシー下院議員も「法律の精神と文字を無視している。こうした姿勢は非常に問題だ。生存者たちが満足するまで私は満足しない」と、CBSの「フェイス・ザ・ネイション」で述べた。

マッシー氏は、著名人を巻き込む60件の起訴状が公開されていないと指摘し「これは選択的隠蔽に関することだ」と非難した。(c)AFP/Imran VITTACHI