対北朝鮮消息筋提供(c)news1
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【12月21日 KOREA WAVE】北朝鮮が発行する2026年のカレンダーにも、キム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党総書記の誕生日である1月8日が「名節(国家的記念日)」や祝日として記載されていないことが分かった。キム総書記の誕生日は、今なお北朝鮮において公式な国家行事には含まれていない。

対北朝鮮消息筋によると、対外広報機関「外国文出版社」が発行した2026年のカレンダーにおいて、1月8日は平日として表示され、赤字や特別な表記は一切なかった。

カレンダーの表紙には「偉大なるキム・イルソン同志とキム・ジョンイル同志は永遠に我々と共におられる。敬愛するキム・ジョンウン同志のご安寧を謹んでお祈り申し上げます」との標語が掲げられている。2025年版では平壌市内や白頭山の四季をテーマに2種類が制作されたが、2026年版では、観光開発が進む江原道の元山葛麻海岸観光地区や白頭山を背景としたデザインが採用されたとみられる。

キム総書記の誕生日は、2014年に元NBAスターのデニス・ロッドマンが訪朝した際に初めて明確化された。朝鮮中央通信は2014年1月8日の報道で、ロッドマンが北朝鮮バスケットボールチームとの親善試合に参加し、「元帥様の誕生日に合わせて朝鮮に来た」と語ったと紹介。実際にロッドマンはキム総書記夫妻の前で誕生日祝いの歌を披露した。

韓国当局も複数の情報をもとに、キム総書記の誕生日を1月8日と推定しているが、北朝鮮がこれを公式に公表した例は未だに存在しない。

北朝鮮がキム総書記の誕生日を国家的名節に指定していないのは、歴代指導者と比べて相対的に若いという点が背景にあるとみられる。

祖父・キム・イルソン(金日成)主席の誕生日である4月15日は、1962年に50歳を迎えた時に公休日として指定され、死後3年経った1997年に「太陽節」と命名された。また、父キム・ジョンイル(金正日)総書記の誕生日である2月16日は、1995年に54歳となった際に「民族最大の名節」となり、死後には「光明星節」として定着している。

外国文出版社が制作する中国語版カレンダーは、中国・北京の北朝鮮大使館が注文を出し、中国現地で印刷される仕組みで流通している。北朝鮮では2010年以降、カレンダー制作に平壌総合出版社だけでなく、軍の講演資料などを作成する軍系出版社も参加しているが、海外向けに最も多く利用されているのが外国文出版社だとされる。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News