韓国のキム・ソンファン(金星煥)気候エネルギー環境相=気候エネルギー環境省(c)news1
韓国のキム・ソンファン(金星煥)気候エネルギー環境相=気候エネルギー環境省(c)news1

【12月21日 KOREA WAVE】韓国政府は今後、カフェで飲料をテイクアウトする際に、使い捨てカップ1個あたり約200ウォン(約21円)の追加料金を支払う「カップ別会計制」を全国に導入する方針だ。ストローについても原則として無償提供せず、客が求めた場合に限り提供する方式に変更する。政府はこの新制度を全国一律で適用する一方、既存の「使い捨てカップ保証金制度」は各自治体の判断に委ねて存続させる方針であり、消費者の負担や地域間の公平性をめぐる混乱が懸念されている。

キム・ソンファン(金星煥)気候エネルギー環境相は12月17日の大統領への業務報告で、脱プラスチック政策の一環としてこの制度を提案した。キム・ソンファン氏は「政権が交代するたびに使い捨てカップ政策が揺れてきた」と指摘し、「従来の保証金制度は店舗経営者にも消費者にも不便で、現場に定着しなかった」として見直しの必要性を強調した。

従来の制度では、使用済みカップを返却することで保証金が返される仕組みだったが、店側に回収機を設置する必要があり、手間とコストが課題となっていた。イ・ジェミョン(李在明)大統領も「ガラス瓶のような再利用容器ではなく、紙やプラスチックカップに同様の方式を適用したのは机上の空論のようだ」と述べ、制度の見直しに賛意を示した。

新たに導入される「カップ別会計制」は、店内では再使用カップを使用し、テイクアウト時には使い捨てカップを選ぶと、そのカップ代を飲料代とは別に請求する方式だ。キム・ソンファン氏は「カップを使うかどうかは消費者の選択に委ねるが、制度そのものは義務化する」と説明。カップ代は店主や企業が自主的に決定できるが、製造原価を下回らない最低基準は設けるとしており、政府は現在100〜200ウォン程度を想定している。

また、ストローについても政策変更が予定されている。キム・ソンファン氏は「プラスチック製ストローを禁止した後、紙ストローが代替手段として広まったが、水に弱く特殊コーティングが必要で、むしろ環境負荷が大きいという分析もある」として、「今後は紙製・プラスチック製問わず、原則として店内では提供せず、希望者にのみ限定的に提供する方向で検討している」と述べた。

この「カップ別会計制」の導入時期は2027年前後と見込まれている。関連法改正が必要なうえ、店舗側の準備期間も必要とされるためだ。政府は2026年初頭に脱プラスチック対策の全体像を確定させる。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News