韓国・現代自動車・起亜、米国生産100万台体制へ…関税障壁に「現地化」で対抗
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【12月20日 KOREA WAVE】韓国の現代自動車と起亜自動車が、米国での現地生産体制を急拡大している。2025年の米国生産は80万台に達する見通しで、2026年には100万台体制を構築。米国が韓国車への関税引き上げを実施する中、現地生産の強化によって直接的な打撃を回避する戦略だ。
両社のIR資料などによると、2025年1~11月の米国現地生産は合計約69万台。最終的には年間79万台程度となる見込みで、前年(71万台)比で約10.7%増加となる。現代は39.1万台(アラバマ工場33.3万台 + HMGMA 5.8万台)▽起亜は30.1万台(ジョージア工場)となっている。
背景には米国の通商政策がある。トランプ政権は2025年4月から韓国車への関税を最大25%課す方針を示していたが、日韓との交渉を経て11月から15%へ引き下げた。しかし、これを機に現地生産へのシフトが一気に進んだ。
その要となるのが、米ジョージア州エラベルに建設された「現代自動車グループ メタプラント アメリカ(HMGMA)」だ。2025年3月に完成し、現在は試験的にEV「アイオニック5」「アイオニック9」を生産。今後はHEV(ハイブリッド車)の混流生産体制にも移行し、多品種対応を進めている。
2026年以降は、起亜やジェネシスのHEVもHMGMAで生産する計画。具体的には「パリセードHEV」や「テルライドHEV」などが候補とされている。
2025年1〜11月の米国販売台数は▽現代:89.7万台(前年比 +8.7%)▽起亜:77.7万台(+7.5%)――で計167.3万台(+8.1%)。このまま推移すれば、過去最高の2024年(170.8万台)を上回る見通し。生産能力の拡大とともに、現地販売との連携も順調に進んでいる。
グループは、HMGMAの生産能力を段階的に最大50万台まで拡大する方針。2026年には米国市場における販売台数の60%を現地生産でまかなう体制を構築する。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News