【12月20日 KOREA WAVE】
KAISTなど5つの機関が月探査用に共同開発したこの車輪型ローバー=KAIST(c)KOREA WAVE
KAISTなど5つの機関が月探査用に共同開発したこの車輪型ローバー=KAIST(c)KOREA WAVE

韓国科学技術院(KAIST)宇宙研究院航空宇宙工学科のイ・ダヨン教授の研究チームが、無人探査研究所や韓国天文研究院、韓国航空宇宙研究院、漢陽大学と共同で、月面の地下空洞崩壊によってできた「ピット(Pit)」や「溶岩洞(Lava Tube)」の急斜面を容易に登ることができる展開型のエアレス(airless)ホイールを開発した。

メガ・ニュース(MEGA News)のパク・ヒボム記者の取材によると、ピットや溶岩洞は、極端な温度変化や宇宙放射線から身を守ることができる天然の隠れ家として注目されているが、急斜面や岩場、落下の危険などから、これまで接近自体が容易ではなかった。

米航空宇宙局(NASA)や欧州宇宙機関(ESA)などの主要宇宙機関は、大型ローバーから小型ローバーを射出する方式での探査を検討してきたが、小型ローバーの構造的な限界により、十分な機動性を確保することができなかった。

従来提案されてきた可変型ホイールも、過酷な月面環境で発生する冷間溶接(cold welding)、不均一な熱膨張、研磨性の高い月の塵などの影響で、実用化が困難だった。

研究チームは、こうした問題を解決するために、複雑な機械構造の代わりに折り紙構造とソフトロボット技術を組み合わせた新しい展開式の車輪を開発した。「ダ・ヴィンチの橋」のかみ合う構造を応用し、宇宙でも耐久性のある弾力性の高い金属板を折り紙方式で折りたたみ、車輪の形状を作り出した。

この展開型エアレスホイールは、通常の車輪のようにヒンジのような部品がなくても、折りたたんだ状態では直径23cm、展開時には50cmまで広がり、探査用の小型ローバーでも大きな障害物を乗り越えられる優れた機動性を確保できる。

試験環境でも優れた性能を示した。人工月面土(模擬月面の土壌)でも走行性能は優れており、月の重力基準で100mの高さから落としても形状と機能が維持されるほどの耐衝撃性を備えていることが確認された。

イ・ダヨン教授は「今回の展開型ホイールは、これまで誰も解決できなかった月のピット・溶岩洞への進入問題に初めて解決策を提示した技術。韓国が今後、独自の月探査時代をリードする転換点となるだろう」と強調した。

(c)KOREA WAVE/AFPBB News