【12月19日 AFP】米国のドナルド・トランプ大統領は18日、大麻(マリフアナ)をより危険性の低い薬物として再分類する大統領令に署名すると発表した。

この措置は、米国内での娯楽目的の全面的な合法化には至らないが、大麻製品の医療利用に関する研究を促進することを目的としている。

トランプ氏は、「大麻を第1類から正当な医療用途を持つ第3類規制物質へ再分類する大統領令」に署名すると発表。現在、大麻はヘロインやLSDと同じ第1類に分類されており、米政府はこれらの薬物を「乱用の可能性が高く、医療利用が認められていない」と見なしている。一方でケタミンやアナボリックステロイドを含む第3類の薬物は、医療的価値があり乱用の可能性も比較的低いとされる。

第1類の薬物を対象とした臨床試験を承認するには多くの段階的な許可が必要となるため、連邦規制の緩和は、研究を進める上での障壁を下げる効果を持つ可能性がある。

また、合法的に大麻を栽培、販売する企業にとっては大きな税制上の影響をもたらす可能性もある。(c)AFP