武漢国際工業デザイン博覧会が開幕
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【1月2日 東方新報】2025年武漢国際工業デザイン博覧会が12月12日、湖北省(Hubei)武漢市(Wuhan)で開幕した。中国各地のほか、ロシア、イタリア、フランス、韓国などの国・地域から200社余りの企業が参加し、最新のデザイン成果を披露している。
中国工業・情報化部産業政策・法規司の李煒(Li Wei)副司長は開幕式のあいさつで、近年、中国の工業デザイン産業は規模を拡大し続け、製造業のデザイン力も着実に向上していると指摘した。工業デザイン関連企業の成長の勢いも強まっており、新たな技術革新と産業変革の時代において、人工知能(AI)は発展をけん引する戦略的技術となっている。こうした中、工業デザインは製造業のイノベーションを推進するうえで、ますます重要な役割を担っていると述べた。
今回の博覧会では初めて「AIが切り開くイノベーションデザイン」をテーマとした特別展示エリアが設けられ、医療、交通、ペット用品、文化・観光など、幅広い分野の製品や技術が紹介されている。
上海市のペット用品メーカーは、AIを活用した猫用トイレを出展した。この製品は自動清掃機能を備えるだけでなく、AIによって排泄回数や便の状態を分析し、ペットの健康状態の把握や疾病予防につなげることができる。創業者の李鵬維(Li Pengwei)氏は、AIが工業デザインに深く組み込まれることで、ペット用品がより科学的で健康管理志向の製品へと進化していると語った。
人工知能(AI)は、デザイナーの役割そのものも変えつつある。武漢のあるデザイン企業は、発想段階からスケッチ、3Dビジュアル、レンダリングまでを一体化して行えるAI工業デザインプラットフォームを披露した。同社の朱徳康(Zhu Dekang)総経理によると、このプラットフォームを活用することで設計コストを約80%削減でき、デザイン効率は200%向上するという。すでに世界で20万人以上のデザイナーが利用している。
台湾・雲林科技大学(National Yunlin University of Science & Technology)デザイン学部の元学部長である管倖生(Guan Xingsheng)氏は、スマート化によるデザイン創造とオープンな共有は時代の必然だと指摘する。デザイン企業やデザイナーは、AIやビッグデータなどの先端技術を積極的に取り入れ、デザイン思考と技術的素養を高める必要があると述べた。また、政府に対しては、デザイン人材の交流やイノベーションを促すプラットフォームを整備し、分野横断的な協力を後押しすることで、技術革新の加速を図るべきだと提言した。(c)東方新報/AFPBB News