【12月17日 AFP】イスラエルとイスラム組織ハマスとの2年にわたる戦闘で広く荒廃したパレスチナ自治区ガザ地区で、冬の嵐「バイロン」による冠水被害が相次いでいる。

避難民が身を寄せる仮設テントや仮設住宅で冠水の被害が出ており、保健省は、生後2週間の乳児が重度の低体温症で15日に死亡したと発表した。

またガザの民間防衛機関は16日、激しい雨の影響でガザ市で建物の屋根が崩壊し、少なくとも1人が死亡したと発表した。建物はイスラエル軍の空爆ですでに損傷していた。

10月に発効した停戦により、物資や援助の制限が部分的に緩和されたものの、物資の流入は依然として不十分だ。国連(UN)は15日、現在推定130万人がガザで住居支援を必要としていると発表し、低体温症のリスクが増加していると警告した。

UNRWAのフィリップ・ラザリニ事務局長は「激しい雨と寒さで、ガザ地区の人々が命を落としている」とX(旧ツイッター)に投稿。数か月にわたって搬入を待つ状態の物資について「それらは絶望的な状況にある何十万人もの人々のニーズを満たすことができる」と彼は付け加えた。

激しい雨により、ガザ地区の住民はさらに厳しい環境に置かれることとなった。ガザの民間防衛機関によると、先週12日には少なくとも16人が建物の崩壊や寒さの影響で死亡したという。(c)AFP