互恵・ウィンウィン、共同繁栄の道を歩む・中国
このニュースをシェア
【12月19日 People’s Daily】中国税関総署がこのほど発表したデータによると、今年1から7月までの中国と上海協力機構(SCO)加盟国間の貿易額は2兆1100億元(約46兆5255億円)で、前年同期比3%増となり、過去最高を記録した。SCOは経済貿易、投資、相互接続などの分野の協力を絶えず深化させ、互恵・ウィンウィン、共同繁栄の道を歩み、地域の発展に強力な原動力を注入している。
山東省(Shandong)青島市(Qingdao)、膠州湾のほとり、中国・上海協力機構地方経済貿易協力モデル区(SCOモデル区)には活気あふれる光景が広がっていた。
クラクションが鳴り響く中、道路走行車両の多国間貨物運送の便宜のために結ばれた通関条約(TIR条約)に基づく国際道路輸送システム(TIR)の標識を掲げたトラックが新鮮な果物や野菜を満載し「国際道路輸送集荷センター」を出発した。7日後には直接ロシアの首都モスクワに到着する。
「SCO国際ハブ港自動車取引センター」では、388台の真新しい新エネルギー車が検査手続きを終え、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイ港に向けて出荷されようとしていた。このような光景は、SCOモデル区の人、モノ、ビジネスの流れの効率的な集積を如実に物語っている。
2018年6月、習近平(Xi Jinping)主席は「SCO青島サミット」で、中国政府が青島で「中国・上海協力機構地方経済貿易協力モデル区」の建設支援を正式に発表した。それ以来数年間、SCOモデル区は新たな地域協力の道を模索し続けている。
地元の農業機械メーカー「青島洪珠農業機械(Qingdao Hongzhu Agricultural Machinery)」では、李振業(Li Zhenye)副総経理がチームを率いて慌ただしく出荷準備を進めていた。同社はこれまで「SCO国際投資貿易博覧会」に4回連続で参加してる。
李氏は「博覧会のプラットフォームを通じて、多くのSCO加盟国の取引先と強固な関係を築いた。24年にはSCO加盟国から50組近くの顧客を受け入れた。SCO加盟国および『一帯一路(Belt and Road)』沿線国への輸出額は総輸出額の80%以上を占めている」と説明する。
パキスタンのユーラシア世紀研究所のイルファン・タカルヴィ(Irfan Shahzad Takalvi)所長は、近年中国が推進してきた一連の協力プラットフォームは、経済的要素の流動を効果的に促進し、SCO加盟国が発展の経験を共有し、成熟した技術を交流し、専門人材を育成する機会を拡大し、各国の経済発展を着実に後押ししていると指摘した。
今年初となる天津港から新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)のコルガス経由でウズベキスタンヘ直行する中央アジア向け専用貨物列が5月20日に出発した。韓国から運ばれた50個のコンテナは、2週間以内にウズベキスタンの首都タシケントの「セルゲリ物流センター」に到着した。この中央アジア直行の海陸複合輸送列車は、従来のルートより800キロの行程短縮を実現した。
現在、天津港は180以上の国と地域の500以上の港と海運貿易を行っており、ロシア、カザフスタン、ウズベキスタン、ベラルーシなどのSCO加盟国と鉄道連携輸送の協力を深化させ「海鉄連携輸送列車」を開通させ、SCO加盟国と世界市場を結ぶ重要なハブとなっている。
地域物流ルートの円滑化、産業・サプライチェーンにおけるパートナーシップの構築、貿易投資の質的向上を通じ、中国とSCO加盟国との実務的な経済貿易協力は新たな段階へと進んでいる。24年、中国とSCO加盟国、オブザーバー国、対話パートナーとの貿易額は8900億米ドル(約138兆7154億円)に達し、域内貿易の発展の活力と将来性を十分に示している。
「中国-カザフスタン・コルガス国際国境協力センター」に入ると、カザフスタンのラクダの乳、キルギスの蜂蜜、ウズベキスタンのサクランボ、タジキスタンのドライフルーツなどさまざまな商品が所狭しと並び、目を見張るものがある。
センター内には5000以上の店舗、1200以上の事業者が入り、40か国以上から集められた1000種類以上の商品が販売されている。ここは中国北西部最大の越境観光消費ショッピングエリアであると同時に、中国とSCO加盟国との経済貿易協力の熱気を実感できる窓口でもある
。
今年1~7月期、センターの税関が監督した輸出入貨物量は累計3万5500トン、貿易額は36億5000万元(約804億8250万円)に達し、前年同期比でそれぞれ50.1%、37.7%増加した。出入国者数は568万7100人で、前年同期比66%の増加となった。
活発な商業貿易協力の背景には、効率的な通関サービスがある。新疆ウイグル自治区のコルガス陸路国境検問所では24時間通関・貨物通過を実施しており、ここから中央アジアやヨーロッパへ向かう輸送車両は1日1000台を超える。通関手続きは60%削減され、車両の通行効率は80%向上し、企業の総合コストは50%低下した。コルガス市は陸路国境検問所型国家物流ハブの建設を加速させ、検問所の機能と通行効率を絶えず向上させている。
協力センターの郭瑛(Guo Ying)税関長は、「ワンストップ」検査や週7日×24時間予約通関などの利便化措置により、越境貿易の効率がさらに向上し、中国とSCO加盟国との経済貿易協力の深化のための「ハイウェイ」が敷設されたと述べている(c)People’s Daily /AFPBB News