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【12月15日 KOREA WAVE】韓国で外食価格の上昇を背景に、会社員の昼食風景が変化している。これまで「庶民の味方」とされてきたクッパ(韓国式スープご飯)やカルグクス(韓国式うどん)が一杯1万ウォン(約1060円)を超えるなど、価格面での負担感が増す中、ファストフードが「コストパフォーマンスの良い」昼食として再び注目を集めている。

ソウル・鍾路(チョンノ)で勤務する30代の男性会社員は「今ではむしろクッパや定食のほうが高く感じられる。価格だけを見ると、ハンバーガーの方が合理的な選択になることが多い」と話す。

業界関係者によると、物価高騰の中、昼食メニューとしてファストフードが再評価されている。マクドナルドの代表メニュー「ビッグマックセット」は7400ウォン(約784円)、単品では5500ウォン(約583円)で販売されており、昼の割引時間帯には6000ウォン台(約636〜689円)でセットメニューを注文できる。

一方、ソウル市内のオフィス密集地ではクッパ1杯が1万2000〜1万3000ウォン(約1272〜1378円)程度とされ、外食の価格逆転現象が起きている。「1万ウォン以下のクッパはもはや見つけにくい」という声も聞かれるようになった。

韓国消費者院が運営する価格情報ポータル「チャムカガク」によると、2025年10月時点で、ソウルの外食人気メニュー8種の平均価格は前年12月比で3.44%上昇。特にカルグクスは9846ウォン(約1043円)と、1年前から4.91%、10年前の2015年と比べると約50%の上昇となっている。

こうした中、ハンバーガーチェーン各社の業績は昨年以降大幅に改善した。

韓国マクドナルドは2024年、売り上げが前年比11.8%増の1兆2502億ウォン(約1兆3253億円)、営業利益は117億ウォン(約124億円)と、8年ぶりの黒字転換を果たした。ロッテリアも売り上げ9954億ウォン(約1兆541億円)、営業利益391億ウォン(約415億円)と、それぞれ7.7%、88%の増加となった。今年は売り上げ1兆ウォン(約1兆0600億円)の突破も見込まれている。

また、バーガーキングの韓国法人「ビーケーアール」は売り上げ7927億ウォン(約8403億円)、営業利益384億ウォン(約407億円)(前年比6.3%、60.7%増)を記録。Mom’s Touchも売り上げ4179億ウォン(約4430億円)、営業利益734億ウォン(約778億円)(同14.7%、21.8%増)と好調を維持している。

業界関係者は「原材料費や人件費、賃料の上昇で伝統的な飲食店は価格転嫁の圧力を強く受けているが、ファストフードチェーンは大量仕入れと原価管理に強みがある。物価高を実感している消費者の間では、合理的な価格のファストフードを選ぶ傾向が強まっている」と述べた。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News