【12月12日 AFP】欧州のサッカーファン団体「フットボール・サポーターズ・ヨーロッパ(FSE)」は11日、2026年W杯北中米大会のチケットが「法外な」価格であるとして、国際サッカー連盟(FIFA)に販売中止を求めた。

FSEによれば、米国、カナダ、メキシコの3か国共催で来年6月11日から7月19日にかけて行われるW杯のチケットは、22年カタール大会のチケットのほぼ5倍の価格だという。

FSEは、来年の「W杯において、最も熱心なサポーターに対してFIFAが課した法外なチケット価格に驚愕(きょうがく)している」と声明で述べ、各国協会に割り当てられるチケットは、「天文学的」な水準に達していると指摘した。

「現在入手している情報に基づけば、サポーターが初戦から決勝まで自国チームを追う場合、最低でも6900ドル(約107万円)が必要になる」としたFSEは、「FIFAに対し、直ちにチケット販売を停止し、影響を受けるすべての関係者と協議を行い、W杯の伝統、普遍性、文化的意義を尊重する解決策が見つかるまで、価格とカテゴリー配分を見直すよう求める」と続けた。

また、2018年に公開された開催国の立候補時の書類には、大会主催者がチケットは21ドル(約3200円)からと記していたとFSEは指摘し、「決勝までの全試合を観戦する費用は最も安いカテゴリーで2242ドル(約35万円)とされていた。この約束は完全に消え去った」と批判をした。(c)AFP