韓国で半導体学科が人気急上昇…サムスン・SKが優秀人材の確保で優位に
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【12月12日 KOREA WAVE】韓国で半導体関連学科への進学希望者が急増している。背景には、AI市場の拡大による半導体業界の「スーパーサイクル(長期好況)」到来と、サムスン電子やSKハイニックスをはじめとする主要企業の待遇改善がある。こうした流れは、両社が運営する就職連携型の「半導体契約学科」にも追い風となっており、優秀な理工系人材の確保でサムスンとSKが優位に立つ構図が鮮明になっている。
韓国の大学受験情報会社「進学社」によると、半導体契約学科を持つ主要5大学(高麗大学、西江大学、成均館大学、延世大学、漢陽大学)での2026年度模擬出願件数は、2024年度の1646件から2482件へと50.8%も急増。自然系全体の増加率35.3%を大きく上回った。志願倍率も22.55倍から35.46倍へと57.3%上昇しており、受験者の関心の高さがうかがえる。
一方、同じ5大学におけるコンピューター・ソフトウェア関連学科への模擬出願件数は、1899件から1508件に20.6%減少しており、半導体学科への志望が相対的に高まっていることが裏付けられた。
この傾向を受けて、半導体関連学科の合格ラインも上昇していると予測されている。たとえば、延世大学システム半導体工学科は402点(前年比7点上昇)、高麗大学半導体工学科は402点(8点上昇)、西江大学システム半導体工学科は398点(9点上昇)など、医学部を除けば理工系の最上位学科に位置づけられつつある。
一時期は医学部人気が過熱していたが、2026年度入試では医学部志願者数が5年ぶりの最低水準となっており、理工系の優秀人材が再び半導体分野に目を向けている。AIの発展によって半導体市場が今後も好調を維持するとの期待が強まるなかで、半導体学科は有望なキャリアパスと認識されている。
こうした背景には、企業の報酬制度の改善も大きく関係している。SKハイニックスでは、労使交渉の結果、従業員1人あたり1億ウォン(約1100万円)を超える成果報酬が支給されることが決定し、理工系学生の間でも話題となった。
ある入試情報コミュニティの受験生は「AIブームの中で、今後さらに高い報酬が期待できる。無理に医学部を目指すよりも、半導体学科の方が将来性があるのではないかと考えている」と投稿している。
業界関係者によれば、このトレンドは当面続く見通しで、次世代半導体の開発に注力しているサムスン電子とSKハイニックスは、より多くの優秀人材を獲得できると期待されている。両社はすでに有力大学と連携して、産学協力による半導体契約学科を設け、将来の戦力確保に取り組んでいる。
(c)NEWSIS/KOREA WAVE/AFPBB News