外国人観光客が「決済できない国」韓国…観光消費低迷の要因に
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【12月12日 KOREA WAVE】韓国を訪れた外国人観光客から「決済できないことが最大の不便」との声が相次いでいる。交通機関では現金が必要で、オンラインでは本人認証やカード決済が通らないなど、韓国特有の決済・認証システムが旅行消費の障壁になっていると、12月10日に開かれた国会主催の討論会で指摘された。
尚志大学のソ・ジヨン教授は、訪韓外国人の1人あたり支出が2019年比で17%減少したのは「決済しようとしてもできない三重の壁」があるからだとしたうえ▽携帯電話番号を使った本人認証▽海外カードの拒否率の高さ▽モバイル決済の非互換性――をその主因とした。
ビザ・コリア社長のパトリック・ストーリー氏も「韓国は決済先進国だが、外国人には最も使いにくい」と批判。現金がなければ地下鉄にも乗れない現状を例に挙げ、グローバルで広がる「オープンループ」方式の導入を求めた。オープンループとは、交通ICカード不要で、NFC対応のクレジットカードで直接改札を通過できる仕組みで、導入後は観光客の消費が平均15%増えるとのデータもある。
企画財政省や文化体育観光省など関係省庁も「課題は共有している」とし、2026年からインフラ整備を段階的に始める計画を示したが、制度やコスト面の壁は依然として厚い。地方観光地ではインフラ格差も深刻で、分散型観光推進の妨げにもなっている。
民間側も「なぜ今変えるべきかの動機がない」として、政策的な支援と手数料制度の見直しを求めている。
K-カルチャー人気とは裏腹に、「決済できない国」としての印象が観光消費を阻んでいる現状が、インフラの国際対応を急ぐ必要性を浮き彫りにしている。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News