世界で記者67人殺害、4割にイスラエル関与 RSF年次報告書
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【12月9日 AFP】国境なき記者団(RSF)は9日、今年、世界で殺害されたジャーナリストの約半数にイスラエルが関与していたと発表した。このうち29人は、パレスチナ自治区ガザ地区でイスラエル軍に殺害されたパレスチナ人ジャーナリストだった。
RSFが公表した年次報告書によると、今年、世界で殺害されたジャーナリストは67人で、2024年の66人から1人増えた。対象期間は2024年12月からの1年間。
イスラエル軍が関与した事例は全体の43%を占め、RSFは「ジャーナリストの最悪の敵」と位置づけている。
8月25日には、ガザ南部の病院が攻撃され、ロイターとAP通信の寄稿者2人を含む5人のジャーナリストが犠牲となった。
RSFによると、2023年10月にガザで武力衝突が始まって以降、これまでに約220人のジャーナリストが死亡しており、世界で最も多くのジャーナリストが殺害されている国は、3年連続でイスラエルとなっている。
イスラエル以外では、メキシコでは9人、ウクライナで3人、スーダンで4人のジャーナリストが2025年に殺害されている。
RSFは、収監されたジャーナリストについても報告しており、中国で121人、ロシアで48人、ミャンマーで47人としている。
12月1日時点で、世界47か国で503人の記者が収監されているという。(c)AFP