【12月19日 東方新報】「電動自転車安全技術規範」(GB17761—2024)の移行期間が正式に終了し、新しい国家標準に適合した電動自転車が順次市場に投入されている。最近はインターネット上で、「座席が鉄板になる」「子どもを後ろに乗せられなくなる」などの話題が広まり、利用者の間で不安が高まっていた。こうした状況を受け、工業・情報化部(工信部)消費品工業司と中国自転車協会は12月4日、これらの噂について正式に説明し、新標準の目的や改良点を分かりやすく示した。

新しい国家標準は、2018年版の安全枠組みを引き継ぎつつ、安全性と使用体験の両方で全面的なアップグレードが行われている。安全性能の面では、防火・難燃性が強化され、ブレーキ性能が改善され、さらに改ざん防止の設計が加わった。使用体験の面では、車体重量の見直しによる取り回しの改善、航続距離の向上、利用率の低かったペダル装置の廃止など、日常の移動に合わせた現実的な仕様変更が施された。

ネット上で特に関心が高かった点について、中国自転車協会は具体的に説明している。現在販売されている主流モデルは高密度発泡素材の座席を使用しており、「鉄板のような座席」はごく少数のメーカーによる特殊なデザインにすぎないという。また、新標準に適合し認証を取得した車種の7割以上には、基準に合ったリアキャリアが装備されており、従来通り子どもを乗せる用途にも対応可能とされる。さらに、時速25キロに達した際には速度がそれ以上上がらないだけで、急ブレーキがかかることはなく、安全性が損なわれるわけではない。後方確認用のミラーについても、禁止するどころか設置を推奨する方向が明確化されている。

工信部の担当者は、すでに全国で100社を超えるメーカーが600種類以上の新モデルでCCC(3C)認証に合格し、市場に投入し始めていると説明した。大半の製品は消費者のニーズを満たしているものの、一部の企業では標準への理解が十分でなく、使い勝手に問題が生じているケースもあるため、該当メーカーには速やかな製品改善を指導しているという。

中国自転車協会は、新標準への移行は生産工程の調整や販売体制の見直しを伴う「システム改革」であり、一定の適応期間が必要だと見解を示している。今後は、企業が製品設計をより最適化し、消費者のニーズに適したモデルを迅速に市場へ投入できるよう後押しする方針だ。また、メーカーには新標準の厳守を、販売店には法令に沿った販売を、そしてメディアには客観的な情報発信を呼びかけ、健全で透明性の高い市場環境を形成していく必要性を強調した。(c)東方新報/AFPBB News