中国、「中傷」やめるよう要求 レーダー照射巡り
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【12月8日 AFP】中国軍の戦闘機が沖縄本島の南東で航空自衛隊の戦闘機にレーダー照射した問題で、中国海軍は「中傷」をやめるように求め、日本の発表に反論した。
小泉進次郎防衛相は7日の記者会見で、今回のレーダー照射を「危険な行為」と非難し、中国側に再発防止を申し入れた。
これに対し、中国海軍は「事実と完全に一致しない」とし、「直ちに中傷と誹謗(ひぼう)をやめるべきだ」と反発する声明を発表した。
また、中国国営新華社通信によると、中国外務省の報道官は、日本に対して「中国の通常の軍事演習や訓練を妨害する危険な行動」を直ちに停止するよう求めた。
日本を訪れているオーストラリアのリチャード・マールズ国防大臣は、小泉氏との会談後、「過去24時間における中国の行動に深い懸念を抱いている」と述べた。
「我々は可能な限り中国と協力することを目指すが、必要な場合には意見を異にする」と語った。
高市早苗首相が先月の衆院予算委員会で、台湾有事をめぐって日本が集団的自衛権を行使できる「存立危機事態」に該当する具体例を問われ、「戦艦を使って武力の行使も伴うものであれば、どう考えても存立危機事態になりうるケースだと私は考える」と答弁したことに中国は猛反発。日中の対立が激化している。(c)AFP