家庭、産婦人科、フィットネスジムまで…韓国・IPカメラ12万台がハッキング被害
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【12月07日 KOREA WAVE】韓国警察庁・国家捜査本部は、家庭や店舗などに設置されたインターネット接続型の監視カメラ(IPカメラ)約12万台をハッキングし、盗撮した映像を性的に編集して海外のアダルトサイトに販売した容疑で4人を検挙した。警察はさらに、当該アダルトサイトの運営者の行方も追っている。同本部が11月30日発表した。
IPカメラは、Wi-Fiやネットワークを通じて映像を確認できる監視カメラで、ホームカメラや防犯目的で広く使われているが、ネット接続のため外部からの侵入リスクがある。
捜査によると、容疑者の1人は約6万4000台のIPカメラをハッキングし、545本の映像を編集。中国語で運営されるアダルトサイト「Aサイト」に仮想通貨で約3500万ウォン(約400万円相当)を受け取り販売していた。
また別の容疑者も7万台をハッキングし、648ファイルを作成。Aサイトに販売して約1800万ウォン(約210万円相当)の仮想通貨を得た。
警察によれば、過去1年間にAサイトに投稿された動画のうち、約62%が2人の容疑者によるものであるとされている。
映像が撮影された場所には、家庭、ピラティススタジオ、産婦人科の分娩室、アパレル店舗、脱毛サロン、コインカラオケ店などが含まれ、プライバシー侵害の深刻さが浮き彫りになっている。
Aサイトには「韓国」カテゴリが設けられ、韓国国内の映像をまとめて表示する機能があった。
警察は、被害が確認された58カ所に対して訪問または電話・郵便で連絡し、パスワードの変更を促すとともに、科学技術情報通信省など関係機関と連携し、セキュリティの脆弱なカメラの使用者を特定し対応している。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News