中国の複数の新エネ車メーカーが11月販売で過去最高を更新 12月はさらなる伸びも期待
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【12月6日 CGTN Japanese】中国の新エネルギー車(NEV)メーカーが11月の販売実績を相次いで公表し、市場全体では企業ごとの明暗が分かれる結果となりました。政策調整などの影響で11月の自動車小売は想定を下回りましたが、12月は「駆け込み需要」と年末商戦が重なることで、販売が大きく回復する見通しです。
11月は複数のメーカーが販売記録を更新しました。零跑汽車(リープモーター)の総販売台数は7万327台で、前年同月比75%超の増加となり、9カ月連続で高成長を維持しました。賽力斯(セレス)のNEV販売は5万5203台と過去最高を再び更新し、1~11月の累計は41万1288台に達しました。阿維塔(アバター)も1万4057台で過去最高を記録しました。
また、安定した伸びを示したメーカーも多く見られます。蔚来汽車(NIO)は3万6275台と前年同月比76.3%の増加、小鵬汽車(XPeng)は3万6728台で19%増となりました。比亜迪(BYD)は48万200台を販売し、年間累計は前年同期比11.3%増の418万2000台に達しています。吉利汽車(ジーリー)も31万台超を販売し、9カ月連続で前年同月比・前月比の両方で増加しました。
その一方で、理想汽車(リ・オート)は3万3181台と、6カ月連続の前年同月割れとなりました。中国自動車流通協会が発表した11月の「自動車消費指数」は93.2と前月から改善したものの、11月の市場については販売店の80%が「期待に届かなかった」と回答しています。
背景には秋の販売シーズンで需要が前倒しされたことや、来年初めの新モデルに対するメーカーの優遇措置を見据えて購買時期を遅らせる動きがあったことが挙げられます。また、一部地域で下取り補助や廃車補助が縮小されたことで、消費者の慎重姿勢が強まったとされています。
12月については、NEV購入税の免除措置が年末に終了する予定で、「駆け込み」による押し上げ効果が期待されます。メーカーや販売店も年間目標の達成に向けて販売促進を強化するとみられ、11月より強い販売モメンタムが見込まれています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News