HIV感染多発地域に希望 年2回の予防薬、アフリカ
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【12月3日 AFP】南アフリカ、エスワティニ、ザンビアは1日、アフリカで初となる公的なHIV予防注射の導入を開始した。年2回投与注射型予防薬「レナカパビル」で、HIV感染リスクを99.9%以上減らす効果があり、事実上ワクチンに匹敵する効果を持つとされる。アフリカは世界で最もHIV感染者が多い地域だ。
南アフリカでは成人の5人に1人がHIVに感染しており、同国ウィッツ大学の研究チームが導入を監督した。この取り組みは、医療革新への公平なアクセスを目指す国際保健機関ユニタイド(Unitaid)の資金提供によるものだ。
研究チームは2000人を対象に少なくとも1年間追跡調査を行い、「実際の環境でどのように機能するか」を検証するという。全国規模での展開は来年、まず40万回分の注射から開始される予定で、国際基金(Global Fund to Fight AIDS, Tuberculosis and Malaria)を通じて供給される。
ザンビアとエスワティニでは、米国の支援プログラムの一環として先月1000回分の注射が提供され、1日に世界エイズデーの式典で導入が始まった。
東部および南部アフリカは、世界でHIVに感染している4080万人のうち約52%を占める。ザンビアだけで約140万人がHIVに感染し、毎年3万人が新規感染している。人口120万人の小国エスワティニでは約22万人が感染している。
レナカパビルのジェネリック版は、2027年以降、インドの製薬企業との合意を通じて、100か国以上で年間約40ドルで入手可能になる見込みだ。
従来のHIV感染予防法であるPrEP(曝露前予防薬)は10年以上使用されてきたが、毎日服用する必要があることから、世界的な感染抑制への影響は限定的だった(c)AFP