韓国MUSINSA、続く「マジック」…2年連続で過去最高実績の見通し
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【12月01日 KOREA WAVE】韓国のファッションECプラットフォーム「ムシンサ(MUSINSA)」が、ファッション業界の不況にもかかわらず、2025年第3四半期までの累積売り上げと営業利益の双方で成長を実現した。
急成長するファッションプラットフォームとしての地位を固め、企業公開(IPO)にも明るい展望が開かれている。
ムシンサは2025年第3四半期の連結基準で売上高3024億ウォン、営業利益118億ウォンを記録し、前年同期比でそれぞれ11.8%、7.3%増加した。
第3四半期までの累積では、売り上げ9730億ウォン、営業利益706億ウォンを記録し、前年同期比でそれぞれ18.7%、20.1%増加した。
国内の消費低迷と景気後退の影響で、大手ファッション・流通企業の多くが第3四半期に苦戦する中、ムシンサは売り上げ・利益の両方を伸ばし、「規模拡大」と「収益性向上」という二兎を得たとの評価を受けている。
ムシンサは第1四半期(前年比24%増)、第2四半期(22.6%増)、第3四半期(7.3%増)と、安定した成長を続けている。こうした成長ペースに加え、オフライン店舗の新規出店などによる売り上げ増が加われば、昨年に続いて今年も2年連続で「売り上げ1兆ウォンクラブ」入りが可能と見られる。
2024年には売り上げ1兆2427億ウォンを超え、過去最高を記録したが、これを更新する勢いだ。
IPOを控えたムシンサにとって、今回の業績はポジティブなシグナルとなっている。
2025年第3四半期基準で、韓国国内の主要ファッション企業5社(サムスン物産ファッション部門、新世界インターナショナル、LF、HANDSOME、コーロンFnC)の中で、売り上げと営業利益の両方が増加した企業は一社もなかった。
ムシンサが今年8月にIPOの意志を公表してから発表する初の四半期実績で成長性を証明した点は、投資家にとって好材料といえる。
ムシンサは第3四半期に積極的な投資を進め、内実を強化する戦略に着手した。日本や中国などグローバル市場進出に向けて、現地物流網の整備や在庫資産の確保などに先行投資を手掛けた。
投資銀行(IB)やファッション業界では、ムシンサが早ければ年内に上場主幹事を選定するのではないかという見方も出ている。
業界関係者は「内需が冷え込む中でも、ムシンサのように独自の競争力を備えた企業は持続的な成長が可能だということを証明した」と評価している。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News