【11月30日 AFP】ナイジェリア北東部ボルノ州で若い女性の13人を拉致した武装集団が29日、残る12人全員を解放したと、地元関係者がAFPに語った。

22日、16歳から23歳のイスラム教徒の女性と少女たちが、ジハード(聖戦)主義勢力の隠れ家となっている自然保護区近くの農地で連れ去られた。武装集団は、赤ん坊に授乳していると訴えた女性を1人解放していた。

地元評議会のアブバカル・マジニ会長はAFPに対し、「(ジハード主義勢力が)親御さんと話した。親御さんたちが森へ行った」とし、12人全員が解放されて病院に搬送されたと続けた。

身代金は支払われておらず、軍が追跡していたこともあり、武装集団は少女らを解放したという。

国内ではこの2週間で若者の誘拐が急増している。

先週には、武装集団がナイジャ州のカトリック系寄宿学校を襲撃して生徒と教師300人以上を拉致した。一部は逃げ出したものの、依然として265人以上が拘束されている。

これらの拉致を行ったのはジハード主義勢力ではなく、「盗賊団(バンディッツ)」だとみられている。(c)AFP