ニッチな競技が「マイナー」の域を脱し始めた・中国
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【12月2日 People’s Daily】8月14日、「2025年ワールドゲームズ成都大会」のドローンレースが、四川省(Sichuan)成都市(Chengdu)の東安湖体育公園で開幕した。「空のF1」とも呼ばれるこの新興のトレンドスポーツは、ますます多くの青少年選手を惹きつけている。今回中国代表として出場したのは、広東省(Guangdong)広州市(Guangzhou)第二中学に通う3人の学生、李甜星(Li Tianxing)さん、何雨瞳(He Yutong)さん、黄悦祺(Huang Yueqi)さんで、最年少の女子選手である李甜星さんはわずか13歳だ。
中国はドローンレースの教育・訓練を比較的早くから開始した国の一つであり、競技力は世界トップクラスで、学校は人材育成の重要な拠点となっている。中国代表チームの李曦東(Li Xidong)ヘッドコーチは「広州の多くの小中学校にはドローン部(スクールチーム)があり、今回の3選手はこれまでもワールドカップや世界選手権などの国際大会に出場してきた。彼らは中国のドローンスポーツの未来を代表している」と語る。
ワールドゲームズの中国代表団には学生アスリートの姿が珍しくない。フライングディスク、コーフボール、ラクロスなどの競技では、大学生選手の割合が非常に高く、多くの「非オリンピック競技」が学校内で根付き、発芽しつつある。
8月12日、コーフボール競技が終了し、中国代表チームは8位となった。鄭州大学(Zhengzhou University)のコーフボール部は中国で早期に結成されたチームの一つで、ナショナルチームの馬襄城(Ma Xiangcheng)ヘッドコーチがこの競技を学校に導入し、積極的に普及を進めてきた。今回の代表チームも鄭州大学のコーフボール部を母体として編成されている。馬コーチは「コーフボールは入門が簡単で、ルールはバスケットボールと似ているところがありながら、やはり独自の特徴を持っている。ワールドゲームズを通じて、たくさんの人にこのスポーツを好きになってもらいたい」と望んでいる。
中国フライングディスク代表チームは8月12日に登場した。チームメンバーの周安琪(Zhou Anqi)さんは会社員で、休暇を取ってこの大会に参加した。周さんは「普段は週末を利用して練習している。大変だが、競技場に立つことができれば、全ての努力は価値が報われる」と言う。
今回のワールドゲームズ大会で、中国スポーツ代表団は12の種目で初出場を果たした。「カヤックに乗ってのバスケットボール」と形容される「カヤックポロ」もその一つだ。8月13日に開幕したカヤックポロ競技について、中国女子代表チームの徐海偉(Xu Haiwei)コーチは「女子代表の7名の選手は全員、上海のクラブに所属しており、最年少は17歳だ。彼女たちにはカヤックの基礎はあるが、カヤックポロの試合経験はまだこれから積み重ねていく必要がある」と話す。徐コーチは「中国のカヤックポロ競技の発展の重要な一歩はすでに踏み出された。今回の大会を通じて、このニッチな競技の種を蒔くことができた」と語っている。
また、中国のフラッグフットボール代表チームは初めてワールドゲームズの舞台に立ったが、この「非衝突型」のフットボール競技は、すでに長い間、中国の学校や社会クラブに深く根付いており、愛好者の数は着実に増加を続けている。成都市だけでも、20以上のクラブがあり、年間を通じて参加する市民は1万人近くに上る。
「成都ワールドゲームズ」を通じて、一連の非オリンピック競技やマイナースポーツがその魅力を発揮し、多くの学校や社会組織によって育成されたアスリートが世界の舞台に立つ機会を得た。これらの競技が「マイナー」の域を脱する過程で、中国のスポーツ界もまた人材育成の新たな道を模索し続けている。(c)People’s Daily /AFPBB News