トランプ氏の起訴取り下げ、ジョージア州大統領選の介入事案
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【11月27日 AFP】米連邦地裁は26日、ドナルド・トランプ氏らが2020年の大統領選の結果を覆そうとしたとされるジョージア州での組織犯罪法違反などについて、起訴の取り下げ申請を認めた。これにより、トランプ氏の大統領復帰に影を落としていた最後の刑事訴追に幕を下ろされた。
トランプ氏は自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」に「ジョージア州において法と正義が勝利した」と投稿し、この裁判を「違法で、違憲で、非米国的なでっち上げだ」と続けた。
またトランプ氏は、複数の共同被告が有罪判決を受けたにもかかわらず「そもそも提起されるべきではなかった」と述べ、選挙が不正に操作されたという虚偽の主張を繰り返した。
トランプ氏は、2020年選挙結果覆そうと共謀したことや、ホワイトハウスから持ち出すべきではなかったとされる機密文書の保管など、数多くの連邦犯罪で起訴されていた。
しかし、ジャック・スミス特別検察官は、司法省が現職大統領を起訴・訴追しない方針を理由に、トランプ氏の当選後に両方の事件を取り下げた。
ピート・スカンダラキス検察官はこれを受け、「ジャック・スミス特別検察官が訴追は無意味だと結論づけたのであれば、証拠が存在するにもかかわらず、実質的に連邦的な根拠に基づく『ジョージア州対ドナルド・トランプら』の訴追を進めることは、同様に非生産的だと判断する」と提出書類に記した。
地裁判事は、即時に公訴棄却を決定した。(c)AFP