【11月26日 CGTN Japanese】四川博物院が飲食サービスの提供を始めたのは2024年末でした。それ以来、生活体験センター内に設置されたレストランは博物院の「名物風景」になりました。昼食時になると、大混雑です。川北涼粉(春雨に似た食材を使った四川省北部風味の料理)、麻婆豆腐、トマト風味肉団子など60種類以上の小鉢料理が整然と陳列されており、わずか3元(約65円)から高くても12元(約265円)の手頃な価格で提供されています。

中国の若者の間では、「博物館ごはん」およびそのネット投稿が、新たな流行になりました。後漢時代(西暦25~220年)と同じスタイルと謳(うた)う四川の小鉢料理、殷墟(殷の遺跡)にインスピレーションを得た「甲骨文字ヌードル」、西安の唐代風レストランなど、文化財鑑賞と「ばえる食堂」という一見ほど遠い両者が日増しに融合しています。また、文化と美食の組み合わせにより、博物館に新たな魅力が追加されました。

四川博物院公衆サービス部の王瑞昌主任によると、「レストランを開設した当初の目的は、『空きっ腹を抱えて文化財を鑑賞せねばならない』『休憩できる場所がない』などの、来館者の困る点に対応するためだった」とのことです。

かつては、来館者は博物館内でパンをかじって空腹を満たすしかなかったのですが、今では湯気が立ち上って値段も手頃な食事が提供されて現実的な需要を満たすだけでなく、若者にとっては文化体験を兼ね備えた新たな社交の場が出現しました。

博物館の飲食は来館者向けにサービスを提供するだけでなく、近くに住む住民も魅了しています。多くの人は見学のために来館したのではありませんが、食事のついでではあれ、自然と博物館の新たな見学者になっています。
(c)CGTN Japanese/AFPBB News