【11月25日 AFP】ジャマイカのレゲエ歌手ジミー・クリフさんが死去した。家族が24日、発表した。81歳だった。

クリフさんのインスタグラムアカウントを通じて「発作の後に肺炎を発症し、死去した」と家族が明らかにした。

40年以上にわたり、クリフさんはレゲエにフォーク、ソウル、リズム・アンド・ブルース、スカ、ロックを取り入れた楽曲を制作し、政治や貧困、不正義、反戦などのテーマに取り組んできた。

代表曲には「You Can Get It If You Really Want」、「Many Rivers to Cross」、「The Harder They Come」などがある。その影響力から、故ボブ・マーリーさんに次ぐ存在とされ、キャリア初期には共演もしている。

クリフさんは、1973年公開の大ヒット映画「ハーダー・ゼイ・カム」への出演で大きな支持を得た。田舎から音楽業界を目指してキングストンに出てきた若者が、ギャングやストリートライフの中で奮闘する姿を描いた作品で、自身の経験にも一部基づくとされる。同作の音楽も担当し、彼とレゲエを世界に広く知らしめた。

クリフさんは1944年7月、ジャマイカ西部セント・ジェームズ教区でジェームズ・チェンバースとして生まれ、早くから歌手としての才能を示した。(c)AFP