【11月23日 AFP】イエメンの親イラン武装組織フーシ派の支配下にある首都サヌアの裁判所は22日、イスラエル、米国、サウジアラビアのためにスパイ活動を行ったとして17人に死刑を言い渡した。フーシ派系のサバ通信が伝えた。

同通信によると、裁判所は「米国、イスラエル、サウジアラビアの情報機関に属するスパイネットワーク内の諜報細胞」に関連する事件で17人を有罪とし、銃殺刑を命じた。

弁護人の一人は、SNSへの投稿で上訴は可能と述べた。

起訴内容には「2024~25年にイエメンと敵対関係にあるサウジアラビア、英国、米国と共謀し、これらの国やイスラエルのモサド情報機関の将校を通じてスパイ活動を行った」などが含まれている。

イスラエルは過去2年にわたり、フーシ派による攻撃への報復としてイエメン国内の標的を繰り返し攻撃している。フーシ派はガザ住民との連帯を主張し、イスラエルを攻撃してきた。

イスラエルの攻撃を受け、フーシ派はイスラエルや米国のためにスパイ活動を行ったとして疑いをかける者を対象に、広範な取り締まりを強化している。

取り締まりは、フーシ派「首相」とされたアフメド・ガレブ・ナセル・ラハウィ氏が、イスラエルの空爆で8月に死亡して以降により厳しさを増した。(c)AFP