韓国のAI農業ロボット企業、キュウリ自動収穫ロボットの実証を完了
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【11月22日 KOREA WAVE】韓国のAI農業ロボット企業「MetaFarmers」は、ロボット産業振興院が支援した「規制革新ロボット実証事業・キュウリロボット開発および実証プロジェクト」を完了した。
メガ・ニュース(MEGA News)のシン・ヨンビン記者の取材によると、このプロジェクトは2024年3月の着手で、「収穫成功率99%のグリッパー」を目標に進められてきた。MetaFarmersは、ビジュアルサーボイングを基盤としたAIビジョン技術とグリッパーを統合し、安定した自動収穫システムを実現した。
MetaFarmersは現在、多目的農作業ロボット「Omni Farmer」を開発中。Omni Farmerは、収穫・受粉・選別・予察など多様な農作業を単一プラットフォームで処理可能で、専用のグリッパーとAI認識技術により、従来型農場から垂直農場・温室に至るまで幅広く適用可能である。
MetaFarmersのハードウェア研究チームは、需要機関の農場でテストを繰り返し、果実の損傷を最小限に抑える把持・収穫方式を検証し、作物の商品性を維持できる最適な構造を完成させた。
さらに、キュウリの生育データをもとにデジタルツインと多重物体認識アルゴリズムを適用し、農場環境に対応する収穫自動化技術の精度を高めた。
今回の実証により、MetaFarmersは世界的にも商用化例が少ないキュウリ自動収穫技術の現場適用可能性を確認し、今後は同一プラットフォームでグリッパーを交換するだけで多様な作物に対応可能な汎用モデルを商用化する。
現在、同社はイチゴ収穫用フィジカルAIロボット「Omni Farmer」の市場投入を控え、瑞山の大型スマートファーム農場で実証を進行中。
MetaFarmersのイ・ギュファ代表は「キュウリ・リンゴ・葉物野菜など多様な作物に対応し、研究範囲を拡大することで、農業の生産性と持続可能性を高める技術革新を続けていく」と語った。
(c)KOREA WAVE/AFPBB News