中高年の外国人観光客 中国での「ディープな旅」が顕著に
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【11月23日 CGTN Japanese】世界観光連盟・湘湖ダイアローグ2025が中国東部の浙江省杭州市で開催されています。国連世界観光機関(UNWTO)をはじめ、多くの国の観光業界団体や観光行政主管部門が参加しています。今回の会議はグローバル観光の新しいトレンドに焦点を当て、「2024~2025越境観光消費トレンド研究報告書」を発表しました。
報告書は、世界の越境観光客数が今年は前年比3~5%増加すると予測しています。中国ではインバウンドのビザ免除政策の拡大に伴い、中高年観光客層の間でより深い体験を重視する「ディープな旅」が顕著となり、入境後の滞在期間も長くなっています。今年上半期、50~59歳の観光客のうち4~7日間の滞在が全体の33%、7日以上が20%を占め、同様に60歳以上では4~7日間が34%、7日以上が27%に達しました。
報告書はまた、「スポーツ観戦旅行」もインバウンドの活況を後押ししていると述べています。今年2月に東北地域のハルビンで開催されたアジア冬季競技大会などの大規模スポーツイベントが、インバウンド観光に顕著なけん引効果をもたらしました。さらに、「文化体験型」観光も新たな人気となっており、中華文明の独特の魅力がインバウンド観光市場において持続的な活況の原動力となっているとのことです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News