韓国食品業界に「3世代経営」急拡大…K-フードの世界進出と若手リーダーの台頭
このニュースをシェア
【11月21日 KOREA WAVE】韓国の食品業界で創業家3世代による経営が加速している。国内市場の成長が鈍化する一方で、K-フードの世界的需要が拡大する中、グローバル展開や新事業開拓を主導する若い経営層へのバトンタッチが急速に進んでいる。
2026年の定期人事では、韓国の老舗食品企業・三養食品グループ傘下の三養ラウンドスクエアで、創業者・チョン・インジャン元会長の孫であるチョン・ビョンウ常務(1994年生まれ)が専務に昇進。同氏はキム・ジョンス副会長の長男で、ブランド戦略やグローバル事業で経験を積んできた。
SPCグループも今年、世代交代を本格化させた。創業者・ホ・ヨンイン会長の長男であるパリクロワッサンのホ・ジンス社長は副会長に、次男でBRコリア副社長のホ・ヒス氏は社長にそれぞれ昇格した。国内ベーカリー市場が成熟する中で、SPCは海外事業拡大に注力しており、若い経営陣がその中心を担う見通しだ。
CJグループでは、イ・ジェヒョン会長の長男・イ・ソノ氏が、食品成長推進室長から持株会社CJの未来企画室長に任命された。未来企画室は新規事業とグローバル戦略を総括する中枢部門で、今後の成長を左右する役割を担う。
オットゥギでは、最大株主であり代表取締役を務めるハム・ヨンジュン会長の長男ハム・ユンシク氏が、入社4年目の2025年4月にマーケティング室部長へスピード昇進した。
昨年から既に業界全体で世代交代の動きが顕著となっており、農心も未来事業室を新設し、シン・ドンウォン会長の長男シン・サンヨル氏が専務として新規事業とM&A戦略を統括している。
オリオンでは、タム・チョルゴン会長とイ・ファギョン副会長の長男タム・ソウォン氏が、わずか1年5カ月で常務に、さらに2年後には専務へと異例のスピード昇進。経営支援とデジタル、グローバル化の領域を担っている。
業界関係者は、これらの動きは単なる世襲経営ではなく、市場環境の変化に対応する「再編戦略」の一環とみている。国内市場が飽和状態にある一方で、北米・欧州・東南アジアでのK-フード需要が拡大し、企業の売り上げ構造がグローバル中心へと移行しつつあるためだ。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News