ウクライナ、新たな和平案でドンバス地域をロシアに割譲へ
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■ウクライナの安全保障
計画では、NATOがウクライナに軍を駐留させないことに合意することになっており、欧州の平和維持部隊を求めていたウクライナ政府の希望は打ち砕かれる。また、ウクライナはNATO加盟を禁じられる。
これは、これまで公にされてきたロシアの要求と一致しており、ウクライナが「越えてはならない一線」としてきた方針に反する。
ウクライナには「信頼できる安全保障の保証」が与えられるとされているが、具体的な内容は明記されていない。
■計画の主導者は?
提案の下では、ロシアは約4年間にわたる厳しい制裁を経て「国際経済に再統合」され、G8への復帰も認められる。
ただし、ロシアが再びウクライナに侵攻した場合には、すべての制裁が即時復活し、「断固たる協調的な軍事対応」が取られると明記されている。
内容をめぐっては、ロシア政府が起草に関与したのではないかとの臆測が広がっており、ウクライナの高官はAFPに対し、「ロシアが米国に提案し、米国がそれを受け入れたようだ」と語った。
しかし米政府関係者は、これはロシアの計画ではないと強く否定し、ウィトコフ氏、ルビオ氏、ウクライナ側、ロシア側との数週間にわたる協議を経て作成されたものだと説明している。(c)AFP
