2025年4月、KF-21包括協力に関する意向書を締結し、国産戦闘機を背景に記念撮影に臨む韓国空軍・UAE空軍・韓国航空宇宙産業(KAI)の関係者=空軍提供(c)news1
2025年4月、KF-21包括協力に関する意向書を締結し、国産戦闘機を背景に記念撮影に臨む韓国空軍・UAE空軍・韓国航空宇宙産業(KAI)の関係者=空軍提供(c)news1

【11月20日 KOREA WAVE】韓国の代表的な防衛産業輸出先のひとつであるアラブ首長国連邦(UAE)への新たな大型契約に対する期待が高まっている。韓国政府の戦略経済協力特使としてカン・フンシク(姜勲植)大統領秘書室長がUAEに向かったことを受けて、韓国型戦闘機「KF-21」をはじめとする「K-防衛産業」製品の中東進出が本格化するとの観測が広がっている。

中東地域では近年、地域内の緊張の高まりを背景に、軍備拡充と兵器調達が急速に進んでいる。UAEは2024年時点でGDPの5.2%を国防費に充てており、サウジアラビアに次ぐ中東第2位の軍事支出国だ。今後も国防費は2025〜2029年の間、年平均6.8%の増加が見込まれているという。

UAEは従来、米国・フランス・英国など西側諸国から武器を輸入してきたが、近年はアジア諸国への調達先多角化を進めており、韓国製兵器にも注目している。2017年には多連装ロケット「天武」を導入し、2022年には中距離地対空ミサイル「天弓Ⅱ」を採用。現在は第4.5世代戦闘機であるKF-21の導入も関心対象となっている。

さらに、UAEは今後の有人戦闘機運用を支援する自律飛行無人機「ドローン・ウィングマン」の導入も検討しており、フランスやトルコと並んで韓国が候補に挙がっていると報じられている。

このような動きを背景に、カン・フンシク氏はUAEの「ドバイ・エアショー」を機に防衛装備のセールスを展開しているとみられる。11月19日には「韓・UAEビジネスラウンドテーブル(BRT)」も開催する。ここには韓国の大手防衛企業であるハンファやLIGネクスワンなども参加する。

韓国政府や業界関係者の間では、UAEが精密長距離打撃能力を備えた次世代戦闘機の導入を検討していることから、今回の交渉が実質的な成果に結びつく可能性は高いと見られている。特にKF-21に対する注目度が高く、2025年4月にはUAE空軍関係者が韓国航空宇宙産業(KAI)を訪問し、KF-21試作機に直接搭乗するなど積極的な関心を示した。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News