クリムト作品、367億円で落札 絵画作品では史上2番目の落札額
このニュースをシェア
【11月19日 AFP】オーストリアの画家グスタフ・クリムトによる肖像画が18日、ニューヨークで開催されたオークションで2億3640万ドル(約367億円)で落札された。絵画作品としては史上2番目の高値となった。
落札された作品は、1914~16年に制作された「エリザベート・レーダラーの肖像」。クリムトのパトロンの女性が、アジア風のモチーフが施された青いタペストリーの前に立つ姿を描いたもので、6人の入札者が20分にわたり競り合った。
作品は、化粧品大手エスティ・ローダーの名誉会長で、6月に死去したレナード・ローダー氏のコレクションの競売の一部。この他にも複数のクリムト作品が出品された。
競売を主宰したサザビーズは購入者の身元を明らかにしていない。
競売での絵画の史上最高額は、レオナルド・ダ・ビンチ作とされる「サルバトール・ムンディ」で、2017年に4億5000万ドル(約700億円)で落札されている。
クリムト作品のこれまでのオークション最高額は、2023年にロンドンで落札された「扇を持つ女」の8530万ポンド(約174億円)だった。(c)AFP