【11月21日  People’s Daily】国内外200社以上のロボット企業が参加し、展示品1500点以上、新製品初披露100モデル以上・・・、8月8日から12日まで北京市で「ロボットをより賢く、具身型AI(エンボディド・インテリジェンス)により多くの知恵を」をテーマに「2025世界ロボット大会」が開催された。

専門性と大衆性を兼ね備えたこのロボットテクノロジーの祭典は、中国と世界のロボット最先端技術と産業発展を観察する重要な窓口にもなった。

「作業開始!」、北京人型ロボットイノベーションセンターの展示エリアで、汎用エンボディドAIプラットフォーム「慧思開物」が指令を発すると、電力点検・修理、作業ラインの仕分け、部品の品質検査、製品の包装・封印という4つの任務が同時に開始され、複数のロボットが連携してマルチシーンの任務を完遂していた。

「我々は、従来の産業オートメーションにおける『1台1役、工程固定』という壁を打ち破り、単体知能から群体知能への応用進化を体現した」と、北京人型ロボットイノベーションセンターの唐剣(Tang Jian)主席技術官(CTO)は語っている。

現在、中国は高性能機器本体、重要部品、プロセスソフトウェアのイノベーションを加速させ、ロボット大規模モデル、知能協調制御、人・機械インターフェイス(HMI)、マルチモーダル知覚などのコア技術分野で、絶えずブレイクスルーを果たしている。データによると、2024年の中国のロボット特許出願件数は、世界のロボット特許出願総件数の3分の2を占めた。

連続したサイドキック、フック、コンビネーションパンチなどの技を繰り出し、倒されても素早く起き上がって格闘を続ける・・・、宇樹科技(Unitree Robotics)の展示エリアでは、ロボット格闘試合が行われていた。

同社の廉瑩瑩(Lian Yingying)マーケティング部マネージャーは「出場選手(機体)は、当社の最新アップグレード版のG1格闘型人型ロボットで、先進的な動的バランスアルゴリズムを搭載し、外部からの衝撃に対して各関節モーターをリアルタイムで制御し、より安定した姿勢と素早い起き上がりを実現している」と説明する。

近年、よちよち歩きから安定した歩行へ、そして素早い走行へ、さらに連続バク転や格闘技まで可能になるなど、人型ロボットは飛躍的な進化を遂げている。

中国電子学会の徐暁蘭(Xu Xiaolan)理事長は「AI制御アルゴリズムの最適化が進むにつれ、国産人型ロボットはミリ秒単位の動作応答を実現し、安定性、柔軟性、連続性が持続的に向上し、運動能力が著しく強化された」と語っている。

工業・情報化部の辛国斌(Xin Guobin)副部長によると、15年に「第1回世界ロボット大会」が開催されて以来、世界のロボット産業は飛躍的な発展を遂げ、知能レベルが加速的に向上し、応用範囲が急速に拡大し、イノベーション要素の集積が加速している。 
今や中国は世界最大のロボット生産国となり、ロボットは新たな質の生産力を発展させ、新型のスマートライフを形作る重要な駆動力となっている。

データによると、今年上半期(1~6月)の中国のロボット産業の営業収入は前年同期比27.8%増となり、産業用ロボットとサービスロボットの生産台数は、それぞれ前年同期比35.6%、25.5%増加した。産業用ロボット市場は12年連続で世界最大となり、24年の産業用ロボット市場販売台数は30万2000セットに達した。
 
ゆっくりと衣服を取り上げ、振って伸ばし、平らに広げ、裾を持って折り畳み、さらに反対側を持って・・・、千尋智能杭州科技(Spirit AI)が開発したロボットアームは、くしゃくしゃだった衣類を手早くきちんと折り畳んでいった。

同社の具身型AI部門の責任者・解浚源(Jie Junyuan)氏は「ロボットが衣服を畳むことは一見単純に見えるが、これは柔らかい物に対する長距離精密操作能力が試されるもので、幅広い応用の可能性を秘めている」と話す。

展示会場に足を踏み入れると、さまざまな目を見張るようなロボットが揃い、もはや単なるテクノロジーの「ショー」ではなく、現実の世界に向けた巨大な応用の可能性を示すものとなっている。

産業シーンを見てみよう。優必選科技(UBTECH Robotics)のブースでは、11台の「ワーカーS1ロボット」が集団で稼働し、正確な識別と協調作業によって仕分け作業を一気に行っていた。関係者によると、同社は今年、500台の産業用人型ロボットをスマート製造産業各社に納入しているところだという。

研究開発の現場を見てみよう。源絡科技(Corenetic AI)が開発した具身型AIロボット「Monte 02」が、研究員のサンプリング、運搬、検出などの操作を模倣してその通りに行っている。同社の創設者・連文昭(Lian Wenzhao)氏は「我々は次世代の自動化実験室を構築し、研究員を反復作業から解放したい」と話す。

サービスシーンを見てみよう。雲跡科技(Yunji Technology)の「UPロボット」がホテルに導入され、朝は「配膳係」、昼は「清掃員」、夜は「巡回警備員」の役割を担い、設備利用率を大幅に向上させている。

現在、産業用ロボットの応用シーンは、国民経済の71の産業(大分類)、236のサブカテゴリー(中分類)をカバーしており、中国製造業のロボット密度は世界第3位に躍進した。IT・通信・コンシューマーテクノロジー市場に特化した市場調査会社「IDC」のデータによると、24年、中国メーカーは世界の商用サービスロボット市場で主導的立場を占め、出荷台数シェアは84.7%に達した。(c)People’s Daily /AFPBB News