米国の送電網に設置された暁星重工業の765kV超高圧変圧器=暁星重工業(c)KOREA WAVE
米国の送電網に設置された暁星重工業の765kV超高圧変圧器=暁星重工業(c)KOREA WAVE

【11月19日 KOREA WAVE】北米市場を中心に人工知能(AI)電力インフラへの投資が急増する中、韓国内の電力機器メーカーが爆発的な成長を続けている。

韓国メガ・ニュース(MEGA News)のリュ・ウンジュ記者の取材によると、金融監督院の電子公示システムによると、HD現代エレクトリック、暁星重工業、LSエレクトリック、イルジン電機など韓国の主要電力機器4社の第3四半期末時点の受注残高は合計30兆ウォンを超えた。

最も多くの受注を確保しているのは暁星重工業で、第3四半期の重工業部門の累積受注残高だけで13兆8537億ウォンに達する。2024年末の受注残高(10兆5951億ウォン)を大きく上回る金額である。AIデータセンターや送電網の拡充といったインフラ投資ブームにより、超高圧変圧器を中心とする受注が大きく増加した影響だ。暁星重工業は、収益性の高い米国市場に重点を置いた受注戦略を取っているとされている。

HD現代エレクトリックの第3四半期の受注額は12億1200万ドルで、前年同期比71.4%の増加となった。北米市場では765kV変圧器などの大規模供給契約を締結し、ヨーロッパ市場でも受注が増加したことが寄与した。累積受注残高は前年同期比29.3%増の69億8300万ドルとなっている。

HD現代エレクトリックの最大顧客はサウジ電力庁であり、エクセルエナジーやネクステラエナジーも、それぞれ連結売り上げの5%以上を占める主要顧客だ。同社は、原価削減による価格競争力の確保を通じて受注機会の拡大を模索する一方で、海外拠点ごとの販売ネットワークや物流拠点の拡充、大型パッケージプロジェクトの受注推進などを通じて受注拡大を図っていると説明している。

LSエレクトリックの第3四半期累積受注残高は4兆679億ウォン。第3四半期だけで2兆1140億ウォン規模の受注に成功し、好業績を維持している。LSエレクトリックは現在、北米の複数のビッグテック企業とDCソリューション、ESS、データセンター電力インフラ分野において新規契約の締結・協議を進めているとされている。

超高圧ケーブル、変圧器、遮断器などの重電機器を生産するイルジン電機も、兆単位の受注を記録している。AIデータセンターの増設に伴い変圧器の需要が増え、受注残高が急速に拡大している。電力線(約5億8000万ドル)および変圧器・重電機(約12億2700万ドル)などを合わせた累積受注残高は18億706万ドル(約2兆6000億ウォン)となる。AIデータセンターの増設および北米・中東の送電設備の交換需要により、重電機部門の売り上げは前年に比べてほぼ2倍に増えたとみられている。

韓国内の電力機器メーカーは、2025年の米国による変圧器・鉄鋼の関税引き上げや、トランプ政権による15%の相互関税導入といった通商の変動要因にもかかわらず、供給者優位の市場が形成されている点を活用し、新規受注単価を引き上げることで収益性の改善を図っている。

(c)KOREA WAVE/AFPBB News