【11月19日 CGTN Japanese】7000台の駐車スペースを持つ液化天然ガス二重燃料自動車輸送船・太平洋号が11月14日、中国東部の山東省煙台市で建造が完了しました。これは中国初の、新エネルギー自動車の海上輸送に関する国際新基準に合致した自動車輸送船です。

太平洋号の全長は199.9メートル、幅38メートルで、設計航行速度は19ノット、最大積載量は自動車7000台です。船舶には2セットの液化天然ガスタンクと二重燃料主機・補機が装備されており、港湾作業時には二酸化炭素排出ゼロを実現し、最大航続距離は1万5800カイリに達し、世界の主要な自動車輸送航路をカバーできます。

世界の新エネ車産業の急速な発展に伴い、国際海事機関は各船級協会に対し、専門的な安全基準の制定を要求し、2026年1月より強制施行する計画です。

この基準に対応するため、太平洋号は甲板上に低圧二酸化炭素室を特別に設置しています。この設備は全船消防システムの中心的な気源ユニットとして、専門的な貯蔵・輸送装置により、船舶に火災が発生した際、安定かつ効率的に全船の指定消防区域に低圧二酸化炭素を放出し、火災を迅速に抑制または消火することができ、船上の車両、設備、乗組員の安全を確保する重要な消防保障を提供しています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News