ケンブリッジ辞書、今年の言葉に「パラソーシャル」選出
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【11月18日 AFP】実際に会ったことはないにもかかわらず、テイラー・スウィフトやリリー・アレンのようなポップスターに強い親近感を抱いたことはありますか?
もしそうなら、その行動は「パラソーシャル(parasocial)」であり、まさに時代の流れに合っている――ケンブリッジ英英辞典は17日、この形容詞を2025年の「今年の言葉」に選んだと発表した。
「パラソーシャル」が今年の言葉に選ばれた理由については、インフルエンサー、AIチャットボットとの一方的な関係への関心が高まった年だったためと説明された。
「パラソーシャル」は、「直接面識のない有名人に対して、つながりがあると感じること」に関する、またはそれを伴う状態と定義されている。
この言葉は、1956年にシカゴ大学の2人の社会学者が、テレビの視聴者が番組出演者に親しい友人や家族のような感覚を抱き「パラソーシャルな関係」を築いていることを指摘したことから生まれた。
ケンブリッジ大学のシモーネ・シュナール教授(実験社会心理学)は、パラソーシャルを「インスピレーションに満ちた」選択だと称賛。「多くの人がChatGPTのような人工知能(AI)ツールを『友人』として扱い、肯定的なアファメーションを提供したり、セラピーの代わりとして利用したりすることで、パラソーシャルな傾向は新たな次元を帯びている」と述べた。
その他、ケンブリッジ辞書に新たに加わった言葉には「スキビディ(skibidi)」、「デリュル(delulu)」、「トラッドワイフ(tradwife)」などがある。
これら3つの言葉は、過去12か月間にオンライン辞書に追加された「6212の新しい単語、フレーズ、意味」の一部であると述べている。
「スキビディ」は、クール、または逆に「よくない」といった異なる意味を持つと言われている。しかし、特に意味を持たずに「What the skibidi are you doing?(何してるの?)」のようなフレーズで使われることもある。
「デリュル」は「妄想的」という言葉の遊びであり、「トラッドワイフ」は「伝統的な妻」の略で、特にソーシャルメディアに投稿する、料理や掃除をするために家にいる既婚女性を意味する。
辞書編纂者の一人であるコリン・マッキントッシュ氏は、辞書には「長く使われる」と考えられる言葉のみが追加されるとし、「インターネット文化は英語を変えており、その影響を観察し辞書に収めることは非常に興味深い」と話した。(c)AFP