レバノン、イスラエルの壁が「越境」 安保理に訴えへ
このニュースをシェア
【11月16日 AFP】レバノンの大統領府は15日、イスラエルがレバノン南部にコンクリート製の壁を建設しているとして、国連安全保障理事会に訴える方針を示した。イスラエル側はレバノンの主張を否定している。
国連レバノン暫定軍(UNIFIL)は14日、イスラエル軍が国連が画定したブルーライン(撤退線)付近の南レバノン側で壁を建設したと述べた。
AFPの取材に対し、イスラエル軍は「壁はブルーラインを越えていない」とし、レバノン側の主張を退けた。
レバノンのジョセフ・アウン大統領は、南部国境でブルーラインを越えて建設されたとするコンクリート壁について、イスラエルを国連安全保障理事会に緊急提訴するよう関係者に指示した。また「壁の建設を否定するイスラエル側の説明を覆す国連報告書を添付するよう」求めた。
UNIFILによると、先月ヤルーン南西部でイスラエル軍が設置したコンクリートT壁を平和維持部隊が調査した結果、「壁がブルーラインを越え、4000平方メートル以上のレバノン領土がレバノン国民にとって立ち入り不能になった」と判明した。
さらに今月の追加調査でも、「ヤルーン南東部の壁の一部がブルーラインを越えている」ことが確認されたとし、レバノンの主権侵害だと指摘した。
UNIFILは10月の調査結果をイスラエル軍に通知し、壁の移動を求めたという。
一方、イスラエル軍は壁について「2022年に建設が始まった、より広範な軍事計画の一環」と説明している。
停戦の下で、イスラエルは南レバノンから軍を撤退させることになっているが、戦略的とみなす5か所に兵力を残している。
また、主にヒズボラの拠点や構成員を標的としていると主張しながら、レバノンへの攻撃を定期的に続けている。(c)AFP