イスタンブールのホテル全館避難 中毒死疑いの母子3人も滞在
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【11月16日 AFP】トルコ・イスタンブールにあるホテルで15日、全宿泊客が別の宿泊施設への避難を余儀なくされる事態が生じた。このホテルでは同日、体調不良を訴えた宿泊客2人が病院に搬送されており、また先週には、中毒死したとみられる母親と子ども2人を含む家族が滞在していた。
地元紙は、問題のホテルについて、市内ファティ地区にある宿泊施設とだけ伝え、施設名や宿泊客の人数は明らかにしていない。宿泊客は別のいくつかの施設に移動した。
同日、施設を利用していた観光客2人が吐き気やおう吐の症状で病院に搬送されているが、2人の詳細は明らかにされていない。
このホテルには先週、ストリートフードを食べ、中毒とみられる症状で死亡したことが報じられている家族が滞在していた。
トルコ系ドイツ人の家族4人は、ボスポラス海峡に架かる橋のふもとにあるオルタキョイのウォーターフロント地区で、複数の人気ストリートフードを食べた。その後、体調不良を訴えて病院に搬送されたが、母親と6歳、3歳の子ども2人が死亡した。父親は重篤な状態にあるとされる。
各メディアは家族が食べた料理に焦点を当ててきたが、日刊紙ヒュリエトは15日、ホテル1階の部屋で最近、殺虫剤が散布されていたことを当局が突き止めたと報じた。
警察は、ホテル従業員1人と害虫駆除業者2人を新たに拘束し、事件に関連して拘束者は計7人となった。(c)AFP