【11月15日 AFP】動物愛護団体「動物福祉財団(AWF)」は14日、トルコ沖に停泊中の貨物船で少なくとも58頭の牛が死んだと発表した。トルコ当局は同船の入港を拒否している。

AWFによると、ウルグアイから主に妊娠中の牛約2900頭を運ぶ「スピリドン2」号の船内で、環境が「憂慮すべき」ほど悪化している。

ウルグアイからの航海中に58頭が死に、少なくとも40頭が出産したという。

AWFは声明で、過密な環境で飼育されているため、生まれたばかりの子牛のほとんどが死んだ可能性が高いと述べた。

AWFはトルコ当局に牛たちの上陸許可を求めたが、回答は得られていないという。この船は9月19日にウルグアイを出港し、10月21日からトルコ西部バンドゥルマの沖に停泊している。

トルコ当局は、牛の健康証明書に矛盾があると主張している。

他の動物愛護団体もこの件について苦情を申し立てており、輸出会社は法的措置を取っている。トルコメディアは、船周辺で悪臭が漂っていると報じている。(c)AFP