鳥インフルで激減 ミナミゾウアザラシの未来は「暗い」 英研究
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■感染した母アザラシが子を放棄
多くの子アザラシも、鳥インフルエンザに感染した母アザラシに放棄され、浜辺で死んだ。
アルゼンチン沿岸のバルデス半島の繁殖地で活動する科学者らは、2023年にゾウアザラシの子の97%が放棄されるか、鳥インフルエンザに感染して死んだと結論付けた。半島では、繁殖可能な雌の67%が死んだと推定されている。
「もしサウスジョージアの個体群がバルデス半島でのモデル化された見通しに類似した反応を示すならば、未来は暗い」と研究の著者らは述べた。
しかし、バンフォード氏は、ゾウアザラシが「絶滅に近づく」ことはないと考えている。
サウスジョージアの個体群はずっと大きく数十万頭に達するため、より耐性がある可能性が高いと説明した一方で、「とはいえ、この個体群への影響は今後何年にもわたって感じられるだろう」と付け加えた。
研究者らは、アザラシが水滴を介して互いにウイルスを伝播していると考えているとバンフォード氏は述べた。
ゾウアザラシはほとんどの時間を水中で過ごすが、繁殖期には広い砂浜で密集したコロニーを形成する。
「何千頭ものアザラシが一緒にいて、みんなせきをしたり、飛沫(ひまつ)を飛ばしたりしている」とバンフォード氏は述べ、アザラシが特に「鼻水が多い」ことも指摘した。(c)AFP/Daniel Lawler