【11月14日 AFP】ドイツのフリードリヒ・メルツ首相は13日、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領に対し、同国の若い男性がドイツに難民として逃れるのを抑制すべきだと述べた。

メルツ氏はゼレンスキー氏との電話会談の後、「私はウクライナ大統領に対し、特に同国の若い男性について、ドイツに来させず、母国で役目を果たさせるよう要請した」「彼らはそこで必要とされている」と述べた。

欧州最大の経済大国であるドイツは、ロシアが2022年2月に全面侵攻を開始して以来、ウクライナ難民を約100万人受け入れてきた。

18~60歳のウクライナ人男性はロシアによる侵攻開始以降、出国を原則禁止されていたが、18~22歳のウクライナ人男性は8月26日以降、出国を許可された。ドイツ内務省によると、それ以降、ドイツに流入する若いウクライナ人男性の数が増加している。

内務省のデータによると、ドイツに流入した18~22歳のウクライナ人男性の数は、8月25日からの週は138人だった。だが、9月8日からの週以降は週平均1000人を超えており、10月6日からの週は1796人となるなど、大幅に増加している。

メルツ氏はまた、間もなくウクライナ難民への給付金を減額し、「就労のインセンティブを高める」とも述べた。(c)AFP